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第三章

3-27 逃したはずの情報が...?!

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 私達があの人里で処理をした遺体の中に、追跡していた連中とその親分的な人も含まれている。

その為...今回のドラゴンの卵のことに関しては振り出しに戻ってしまった。
下手したらこのまま迷宮入りにでもなるのかと思いながらギルドで仕事をこなしていたら...ある奇跡がおきた。

いつもの様に依頼をこなす為にフレアと一緒に受付で依頼内容の確認を行なっていたらここら辺では見ない人たちが入ってきた。

深く長いコートのフードを全員が被り顔を隠すかの様にギルドの中へと入って来たのだ。

いや別に入って来てはいけない理由はないので私達は多少の警戒をしながら様子を観察しつつ依頼内容を確認していたら...その人達は迷うことなく私とフレアの方へと向かって来た。

カウンター内で仕事をしていた兄達もその様子を見てかなり警戒しているのが私達には判ったが、彼らはそんな事に気付いてもいないのか一直線で私とフレアの元に。

そして...

「数日前は大変お世話になりました。あの時は失礼な態度をとった事を詫びに来ました。」

そう言って集団の中で一番大柄な人がフードを外しなが声をかけて来た。
その声と顔を見て私とフレア、そしてカウンター内にいた兄達はハッとなる。

なんとなく知っている様な気配だと思ったらあの人里で生き残っていた人達だったのだ。

彼がフードを外すと他の人達も一斉にフードを外し出した。

全員あの時いた身重の女性達の旦那さん達だったのだ。

『えっ?!貴方達...良かった。元気に無事でいたんだね。』

私が多少は驚きつつも笑顔でそう返事すると彼らは目を見開き驚いていた。

そんな彼らに私がどうしたかと尋ねると

「いや...あんな失礼な態度をとっていたから罵声を浴びせられるかと思っていたから少し拍子抜けで...。」

と言いながら苦笑いを浮かべていた。

すると...カウンター内からブルーム兄さんが笑いながらこっちに歩み寄りながら彼らに声をかける。

『うちのお姫さんは男勝りだが、そんな理不尽な事はしねぇ~よ。確かにあの時のあんたらの態度には多少なり気になるものがあったが、状況が状況だけに仕方がないと俺たちも思っているから心配すんな。
 それより一緒にいた嫁さん達はどうなんだ?』

兄さんの言葉に多少の怒りを覚えながらもグッと堪えて彼らの返事を待つと、彼らは微笑を浮かべながら"元気でいます。お腹の子も含めて"と嬉しい報告を聞けた。

私達はその返事を聞いてほんわかしていると...すかさずラース兄さんが横槍を入れて来た。

『本日はどの様なご用件で?なんでしたらこちらへどうぞ。』

そう言って彼らをギルド内にある会議室兼応接室へと案内したのだった。
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