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第三章

3-0 ギルドの運営は順調です

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 私達の夢の詰まった異種族が運営するギルドは無事に運営を開始する事ができた。

最初こそは色々些細なトラブルがあって街のギルマスは副ギルマスに助けを求める事があったけど、それも今では懐かしい思い出みたいな感じになっている。

やっかみや何癖をつけてくる人ももちろんいた。
なんとか荒波を立てないようにと奮闘していたが日々その嫌がらせが酷くなり悩む日々があった。

しかしその嫌がらせに関してはいつの間にかなくなっていた。

私達のギルドの運営を快く思ってない輩が人を雇って嫌がらせをおこなっている事を馴染みのギルマスや私達を応援してくれている冒険者達が調べてくれて密かに対処してくれていたからだ。

それをたまたま酒の席でポロッと喋ってくれた人がいて知る事ができた。

その時は本当に自分達は未熟だなぁーと痛感したが、ちゃんと支えてくれる人達がいるのでそれに慢心せずに奮闘した。

それしか今の私達にできる恩返しの方法はないと思っているからね。

その甲斐もあってか今では嫌がらせなどもなく順調に運営をこなせている。

気付けば運営開始して半年が経とうとしていたからね。

運営は思っていた以上に順調に進んでいる。
二十四時間対応、年中無休にしているのが功をそうしたのか毎日大勢の冒険者や商人がやってきてくれるのだ。

そして何より従業員も最初の頃よりかなり増えて、どの時間帯もゆとりを持って対応がとれている。

依頼内容によっては街のギルドに行くように伝えたりして、他のギルドとも上手に連携を取りながら運営をしているのが一番功を奏している気がする。

これは王子達の案で、全ての事をこのギルドでするのではなく街のギルドでも対応できそうな事は回す方がいいのでは?という案を採用したのだ。

そのおかげなのか本当に嫌がらせがかなり減ったし、逆に他のギルドからも依頼を振ってくれるようになった。

あと、国王陛下や街のギルマスや他の街のギルドのギルマス達もよく訪れるようになったのは意外だった。

それは他の街とかに来ない素材とかが来たりするので一番注目の高いギルドとなってしまったからだ。

まぁ~その素材とほとんどを持ち込むのがドラゴン族やドワーフ族とかなので必然的にそうなってしまう。

他の街でも多種族との関わり方の見直しをしてくれるところが少しずつ増えてきたのも新たな事だ。

彼らは人間より強靭な肉体を持っているので、人が行かないような場所にもスイスイと進んで行くのでかなり珍しい素材を持ってきてくれるのだ。

その事を他のギルドに情報を流すと...なら自分達のギルドも他の種族と交流を持とうか?という考えを持つようになってきている。

と言ってもほんの数カ所だけどね。

それでも大きな進歩だと国王陛下は言ってくれた。

「このギルドの存在は良くも悪くも色んな影響をもたらしてくれているよ。
私としてはこのギルドの存在はいいと思っている。作って良かったよ。これからも頑張ってくれ。」

とありがたい言葉を貰った。

従業員達もドワーフだからエルフだからという偏見は全くなくなった。

それどころか、そんな物言いをする冒険者とかが来たら追い返しているぐらいだ。

本当に頼もしい仲間が増えたと思う。

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