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第二章

2-118 お引越し完了!

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 新しく出来たギルドで一緒に働く仲間である従業員達の寮が全て完成したので、あとは彼らのお引越しだけとなったのだが...。

その引っ越しも一苦労だった。
なにが苦労したかって?

それはね...早朝から日が暮れても続いた引っ越し作業。
何回も寮と街の中央広場とを往復する...それに関しては覚悟をしていたが...思っていた以上に従業員達が住んでいた所から荷物を持ち込んでいた事に驚いた。

その為急遽私達の両親や他の保護者達にも頼み込んでこの引っ越しを手伝って貰ったのだった。

両親はドラゴンの姿になり私達兄弟と一緒に街の中央広場と寮を往復。

ほかの保護者達は王子達と王子達が連れてきた従者達と一緒に私達が運んできた人達とその荷物を寮へ運搬と設置に奮闘した。

間で休息を交代でしたがかなりの重労働だ。

早朝と言っても本当に朝日が昇る前から行われたこの引っ越し作業。
従業員の中には二日前から荷馬車を引っ張って来た者もいたので断ることが出来ず私達が夜中の三時頃から飛び回っていた。

王子達や両親が合流したのは朝日も登って良い日差しが照り出した朝八時頃。

その時には荷物を持った従業員や従業員達の家族で街の中央広場は溢れかえっていたのだった。

最初の頃は独身者の人達から引っ越し作業をしていたが、世帯での引っ越しをする人達が増えて来たら子供達が待てずに泣き出したりする事があり、他の人達の承諾を得て世帯の方を先に引っ越しをする事に。

もちろん自分達の引っ越し作業が終わったら他の人達の引っ越しの手伝いをしたり、休憩時の食事の準備をしたりと特に指示を出さなくてもそれぞれが考えて動いてくれておおいに助かった。

夜の九時過ぎには全ての引っ越し作業が終わりそれぞれ自分達の寮でゆっくりと寛ぐことができた。

「良かった!もう宿から出るように言われてたから助かりましたよ。」

「家がボロくなってて建て替えようか引っ越ししようか悩んでたので凄く助かりました。」

「こんな素敵な所で住めるなんていいです!料金も前の所よりぜんぜん安いので大助かりです。」

など皆大喜びしてくれているので疲れてヘロヘロでもどことなく満足感を感じる。

この日は誰も指一本すら動かせなくなりそのまま私達家族はギルドに泊まった。

ギルドの中にも簡易の仮眠室を作っているのでそこで休んだ。

皆で久しぶりの雑魚寝をしたが爆睡だ。
翌朝、引っ越しが無事に終わったかギルマスが来て起こしにくるまで眠っていた。

キリル姐さんはギルマスに寝顔を見られたと言ってかなり不機嫌となっており、ギルマスは罪もないのに往復ビンタを食らって両頬をパンパンに腫らしていたのには爆笑してしまった。

これで私達はこの新しいギルドをようやく運営する準備が整ったのだ。
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