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第二章

2-110 本当に...寮?

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 ギルマス達と従業員全員の賃金や時間外などの手当等について話し合いが無事に終わった。

そして話し合った事を元にして正式な書面に仕上げて国王陛下の認可も頂いた。

ギルドを運営するのに必要な書類や手続きを全て終わらせてギルドに戻る事にした。

「じゃーなぁー。正式な開始時期が決まったら連絡をくれ!手伝いぐらいには行くぞ!」

「私の方にも連絡頼む。他のギルドや国にも連絡を入れないと行けないからな。」

ギルマスと国王陛下の見送りを受け私達はきた道を戻る。

私達のギルドが見えて来たと思ったら...???行きに見た荷馬車とはまた違ったデザインの荷馬車がギルドの方から出てくるのが見えた。

『兄さん達、今日誰か来る予定あった?もしくは何か荷物が届くようにしてた?』

私が遠のいていく荷馬車を見ながら兄達に声をかけると皆首を横に振り知らないと言う。

じゃー...何?と思っていると寮の前に王子達が居るのを見て私達はそこへ向かって降り立つ。

私達が降り立つと王子達が駆け寄って来て報告を受けた。

「おかえり!賃金は決まった?」

「遅かったなぁー!そうだ、追加で色々運び入れてるからな。」

「どれも"中古品"だから気にしないでくれよ!」

「俺たちもやればできるんだぞ!」

と言う言葉を受け私達は二つの寮の中を改めて確認する。

すると...

『なっ?!なんだこれ!!』

『ちょっ!!絵画?!あっちには壺が!』

『うわぁー!!足元ふわふわの絨毯だ!!』

「階段もなんか敷いてあるなぁー...。」

『ちょっと!これ、本当に中古品?絶対新品でしょう?!』

私達の言葉に王子達は嬉しそうな表情をして話出した。

「貴族達って本当に飽き性がおおいんですよ。」

「なんかさぁー、流行の最先端を追求するとか言って直ぐに新しいものにかえるんだ。」

「だからこれ、全部中古品なんだよね。」

「僕達の部屋からも持って来た物もあるよ!あと、食料品なんかも補充してあるからね。」

四人の言葉を聞いて私達はただ驚くしかなかった。

兄弟手分けしてそれぞれの寮の中を見て回ったけど...はぁー。

ギルドの職員の寮とは言えない内装となってしまった。

私としては今私達が住んでいる家の雰囲気をイメージして内装も整えようと思っていたのだが...かなりかけ離れてしまった。

まぁ~王子達も自分達ができることをと思ってしてくれたことなので無下にはできない。

しかも話を聞いている限りは食材以外にはお金をかけずに揃えてくれているのである意味凄いと思う。

『本当金持ちって考えることがわからないわ。』

「だな。まだ使える物を捨てるなんて...。」

私達は豪華な景色を見ながら思わずつぶやいてしまった。

寮を見終えたあと細々した整備を行った。
花壇を作ったり色々していると気付いたら夕方になっていたので私達は作業を早めに終わらせて帰宅する事にした、










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