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第二章

2-109 王子達かいい方向にかわりました

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 私達がギルマスの所に行っている間に王子達四人は連れてきた従者達に城へ戻るように伝えた。

従者達が帰るのを見送ったあと、王子達は寮の最終仕上げを行っていた。

最終仕上げと言うのは絨毯や布団など細々したものの搬入と食材の搬入だ。

こちらに関しては別の従者達一行が先に来ていた者達と入れ替わりにやってきたのでその者達と協力して行った。

これに関しては私達には知らさせれおらず王子達の判断で行われたこと。

「きっとアイツらのことだからここまでは考えてなかっただろうからな。」

「いや兄さん。考えていたと思いますよ。それでもやる事が多くて手が回らないのだと思いますよ。」

「そうだな。あの兄弟は色々してたからな。」

「ええ。懐が色んな意味で広いからな。まぁ~これぐらいは僕達だけでも問題ないからいいよね?」

そう言って四人の王子達は両方の寮に別便の品を二手に分かれて搬入開始した。

王子だけあって細かい家具類や装飾品類のセンスは素晴らしいものだった。

それぞれの寮の雰囲気にあった絵画に壺など...ここが寮だと言われなかったらどこかの高級宿泊施設か何かかと思われる雰囲気になってしまったのは...気にしないでおこう。

持ち込んだ物はどれも品としては申し分ないものばかり。

ちなみに貴族達がいらないと言って捨てるものばかりなのがあり得ない話だけどね。

どこから見ても新品そのもの。
物によれば博物館とかで飾られていても違和感がないものばかり。

「あいつら喜ぶかなぁ?」

「きっと喜ぶに違いないですよ!」

「そうだな。」

「あと少しで設置完了だね。」

王子達は嬉々として従者達と作業に取り組んでいく。

従者達は自分達がやるといって王子達にゆっくりする様に伝えるが、王子達は自分達もすると言って譲らなかった。

荷物の運搬をした従者達はこの王子達のことは幼い頃から知っている人達だ。

だからこうして自ら下々がする様なことを進んでする王子の姿にはかなり驚くものがあったよう。

悪い方ではなく、いい方向に王子達が変わってくれたのでかなり嬉しかったようだ。

多少の驚きはあったもののこうして王子達が良い人に変わってくれた事により城の者達の反応もかなり違う。

問題児王子達として密かに煙たがれていたのだが...私達との出会いによりかなり人として良くなったことに喜ぶ者の方が多かった。

産みの親と乳母は他の者たちとは違って変わった王子達の事を歓迎しておらず一悶着があったそうだが...国王陛下と皇太子が間に入り現在王妃と乳母は療養目的で生まれ故郷に帰っているのだ。

それでも王子達は腐る事なく日々いい子になっているので城の皆は王子達の事を見直して色々密かに協力してくれているのだった。

だから今回も王子達と一緒に色んな貴族の所に回ったり、店に買い出しに行ったりしてくれたのだ。











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