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第二章

2-100 どうする?このギルドの運営は

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 私の言葉で固まっている皆に向かって私は再度声をかけた。

『固まっている所悪いけど... これは、あくまでも後から決まった事なのよ。
最初から決まってたら面接する時に言ってたし、まず幹部である兄弟達や王子達も知ってるはずだからね。』

私がそう伝えるとそれもそうだと言わんばかりなになんとか空気が落ち着きを取り戻しつつあった。

それを見ながら私は言葉を続けた。

『ここのギルドを二十四時間体制にして他のギルド...主にこの街にある冒険者ギルドの負担を減らしたいそうよ。
ちなみに言い出しっぺは私じゃなく、この国の国王陛下だからね。
 だから常にここに従業員が一定の人数がいる様に割り振りをしないといけないから、ここ独自の業務体制を作らないといけなくなったんだけど...いい案ある?誰でもいいから案があったら声に出してくれると助かるわ。』

私のこの言葉に一番早く反応したのは王子達と兄弟達だ。

「えっ?!父上が言い出した事なんですか?!!」

「最近色々な文献を読み漁っていると思ったら...あのクソ親父!何を考えているんだ?!」

「兄さん!そんな事を言ってはダメですよ!」

「そうです!きっと父上は僕達の実力を信じてそんな案を出してくれたんですよ!」

と王子達がまるで自分達に言い聞かせるかのように言い出した。

その反面私の兄弟達はと言うと...

『どうせ、ギルマスもこの話に賛同したんだろう?あのおっさん朝早く起きるのが嫌だからだろうな...飲んだくれだから。』

『まぁー...これだけ人数が居ればどうにかなりそうですけど...問題はどの様な配分でいくかですかね...。』

『えー。なんか大変そうだよ?僕達は全ての時間でいなくていいのかなぁ?
あっ?!そうなったら寝る事ができないね。』

「まぁー...冒険者達からしたらありがたいだろうな。そんなギルドがあるなら。でも...どうやって時間配分するんだ?」

いたって冷静なのにある意味感謝だね。

他の人達はまだ半分固まったままだったので、とりあえず反応があった...幹部メンバーで話をある程度決めていく事にした。

『一応ギルマスが考えてくれた案がないわけでないんだけど...聞く?』

その言葉に兄弟達と王子達は頷くので私はそのまま皆にも聞こえるように話を続けた。

『ギルマスの案としては、朝、昼、夕方、夜と従業員を分けてみてはって事よ。時間帯についてはなんか私達に任せると言ってたわ。
 大体そのくらいに分けて従業員を割り振ればどうにか仕事はできるだろうてさ。
で、人手がそれでも足りなそうならまた集めるのには協力すると言ってくれたわ。』

私の言葉に王子達と兄弟達は何やら考え出した。
他の人達もだいぶ頭が回転し出したようで口々になにか呟き出した。

私は王子達や兄弟達が何かを考えているのでその考えが出るのをしばらく黙って見守る事にした。

しかし...国王陛下もいきなり何を思ってそんな事を言い出したのやら...。

皆んなが過労死しないようにしないとね...。
アレ?過労死って...なんだろう?なんか...知っているような...うーん???まっいいか。

私はその時ふと何かの記憶がよぎったが...気にしない事にした。
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