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第二章

2-98 改まって...そして

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 なんとかギルドを運営できるほどの従業員を集める事ができ、このギルドについての話をする事もできた。

翌日には予定を早めて王子達とドラゴン族の居候供とエルフ族の若者達も合流して改めて自己紹介とギルドの運営理念みたいなのとそれぞれの業務分担について話をした。

それはそれぞれの適性を見て判断して決めたのだが...これまた素晴らしく皆んな予想以上の能力を発揮してくれたのだ。

ドラゴン族の居候達はドラゴン族の対応とその他の種族達の橋渡し的な役割を担ってもらった。

ドラゴン属のみ唯一どの種族にも睨みを効かせることが可能な上に、ブルーム兄さんとは違って他の種族の言葉の覚えがよくその役割を担ってもらった。

そうする事によりラース兄さんの負担を減らす事ができたからだ。

そうでなくてもラース兄さんはブルーム兄さんの監視と他の従業員達の世話と指導、ギルドの書類の確認などやる事が山積みだからね。

エルフ族の若者達は他のエルフ族の人達と交流をしながら他の種族の人達にも慣れる事を頑張ってもらう事にした。

そのためにも総合受付を任せた。

物覚えのいい上に器用な彼らだから大丈夫だろうということでね。

ドワーフ族の人達は主に持ち込み素材の解体作業やギルドのメンテナンスなどをお願いした。

解体や加工を得意とする彼らにとっては朝メシ前な様ですんなりと引き受けてくれた。

あとは人間族の若者と一部の年配者とエルフ族の人達には、受付全般と事務仕事をお願いした。

元々冒険者していた人達もいるのでどの依頼をどのランクの人達に割り振りをするのがいいのかも分かるだろうし、何より人数が一番多いのでその方が業務的には捗るのでお願いしたのだ。

彼らもそれが分かっているのもありすんなり承諾してくれた。

それぞれの役割分担が決まったので、役割ごとに業務内容の勉強をしてもらった。

ギルマスから貰った業務内容の書かれた書類を渡してそれぞれに配布し、内容を確認してもらい不足分や分かりにくいものがないかを確認したのだ。

実際に仕事を回し出してからでないと細かい所は分かりにくいだろうけど...大まかな流れに関しては皆んなが把握してもらわないといけなかったからね。

あと...

『これは、後から決まった事なんだけど、ここのギルド二十四時間体制らしいのよ。だから常にここに従業員が一定の人数がいる様に割り振りをしないと行けないから、ここ独自の業務体制を作らないと行けないんだけど...いい案ある?』

私のその言葉に皆が書類を持って固まった。
もちろん兄弟や王子達もだ。

そうだよね。その事は私以外誰も知らないのだから...。
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