286 / 664
第二章
2-78 職員候補について
しおりを挟む
魔法を極力使わずにいちから作るので日数的にはかなり時間がかかったが...ちゃんと家と呼べる建物が着実に作られていった。
彼らの家が完成するまで私達の実家に居候して過ごしている。
もちろん家の手伝いとかはして貰っている。
彼らもそれで納得した上でのことなので両親達も快く対応してくれた。
さらに家を建てながらもギルドへと顔を出して、ギルマスに紹介したり再度冒険者登録をしつつ従業員登録も行ったりと日々ハードな生活を送っているが...一切弱音を吐く事はなかった。
彼らは一日の予定を自分達でちゃんと段取り良く決めて、冒険者としてお金を稼いだり、ギルド職員としてのノウハウを学んだり、家を作ったりと頑張っていた。
天気が悪い日は一日の大半をギルドで過ごして従業員としての勉強を行っていた。
その中で人との関わり方、人間の世界での最低限のルールなども身に付けていったので、来た時に比べたらかなりの進歩だった。
何より彼らの存在はあの四王子達のヤル気スイッチにもなっていた。
ギルマス曰くいいライバル関係にあるのだと教えてくれた。
歳が近い上に同性というのもありいい刺激になっているのだと言うのだ。
「お前達も同世代なんだろうけど...アイツらとはちょっと雰囲気が違うんだよなぁー。特にお前は。
兄弟の中でも...なんか年上感があるんだよなぁー...なんでだろう?
お前が説教するとなんか姉貴か...お袋に説教されてる感があるんだよ。
不思議だわぁー。」
ギルマスはそう笑いながら話すのに対して、私はハッ?ってな感じ。
「いやいや、ギルマスの方がどう見ても私より年上だし、オッサンじゃない??失礼ね。」
私の言葉にギルマスはなぜか不貞腐れた顔をする。
「あっ?!そういや俺の知り合いで冒険者をリタイアして暇を持て余している連中に声をかけたら詳しい話を聞きたいと言ってた。
二日後ぐらいにここに来るように伝えてあるからな。」
ギルマスが思い出したように私に話しかけてきた。
「もしかして前話していた従業員候補の話?!」
私が目を輝かせてギルマスに質問するとそうだと言う。
「アイツらを入れてもまだ人手が居るだろう?特に経験がある程度ある奴の方がいいかと思ってな。
まぁ~お前達との相性の問題もあるから一度あって話をして決めてくれ。
何人くるかは...分からん。
まぁ~当日までのお楽しみだな!」
ギルマスはそう言うと書類を持って部屋に戻って行った。
とりあえず二日後にならないと分からないならその日まで待つしかなかった。
彼らの家が完成するまで私達の実家に居候して過ごしている。
もちろん家の手伝いとかはして貰っている。
彼らもそれで納得した上でのことなので両親達も快く対応してくれた。
さらに家を建てながらもギルドへと顔を出して、ギルマスに紹介したり再度冒険者登録をしつつ従業員登録も行ったりと日々ハードな生活を送っているが...一切弱音を吐く事はなかった。
彼らは一日の予定を自分達でちゃんと段取り良く決めて、冒険者としてお金を稼いだり、ギルド職員としてのノウハウを学んだり、家を作ったりと頑張っていた。
天気が悪い日は一日の大半をギルドで過ごして従業員としての勉強を行っていた。
その中で人との関わり方、人間の世界での最低限のルールなども身に付けていったので、来た時に比べたらかなりの進歩だった。
何より彼らの存在はあの四王子達のヤル気スイッチにもなっていた。
ギルマス曰くいいライバル関係にあるのだと教えてくれた。
歳が近い上に同性というのもありいい刺激になっているのだと言うのだ。
「お前達も同世代なんだろうけど...アイツらとはちょっと雰囲気が違うんだよなぁー。特にお前は。
兄弟の中でも...なんか年上感があるんだよなぁー...なんでだろう?
お前が説教するとなんか姉貴か...お袋に説教されてる感があるんだよ。
不思議だわぁー。」
ギルマスはそう笑いながら話すのに対して、私はハッ?ってな感じ。
「いやいや、ギルマスの方がどう見ても私より年上だし、オッサンじゃない??失礼ね。」
私の言葉にギルマスはなぜか不貞腐れた顔をする。
「あっ?!そういや俺の知り合いで冒険者をリタイアして暇を持て余している連中に声をかけたら詳しい話を聞きたいと言ってた。
二日後ぐらいにここに来るように伝えてあるからな。」
ギルマスが思い出したように私に話しかけてきた。
「もしかして前話していた従業員候補の話?!」
私が目を輝かせてギルマスに質問するとそうだと言う。
「アイツらを入れてもまだ人手が居るだろう?特に経験がある程度ある奴の方がいいかと思ってな。
まぁ~お前達との相性の問題もあるから一度あって話をして決めてくれ。
何人くるかは...分からん。
まぁ~当日までのお楽しみだな!」
ギルマスはそう言うと書類を持って部屋に戻って行った。
とりあえず二日後にならないと分からないならその日まで待つしかなかった。
10
お気に入りに追加
578
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
悪役令嬢に転生したので、剣を執って戦い抜く
秋鷺 照
ファンタジー
断罪イベント(?)のあった夜、シャルロッテは前世の記憶を取り戻し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと知った。
ゲームシナリオは絶賛進行中。自分の死まで残り約1か月。
シャルロッテは1つの結論を出す。それすなわち、「私が強くなれば良い」。
目指すのは、誰も死なないハッピーエンド。そのために、剣を執って戦い抜く。
※なろうにも投稿しています
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
冷酷皇子に嫁いだお飾り妃、話に聞いていたのと何か違う~デフォルトで溺愛ルートに入ってるんですけど~
凜
恋愛
ある日、美少女令嬢に転生したことにアリア・ラケウスは気が付いた。しかも、数日後には評判の悪い第一皇子ライン・サーナイトに嫁ぐことになっていた。
とにかく冷酷だという第一皇子、しかも外見も褒められたものではないらしく、転生早々大ピンチに。
しかし、嫁いでみたらあら不思議。とりあえず世間体を保つための結婚だと言われていたのに、冷酷皇子はアリアを溺愛し始めたではないか。至れり尽くせり贅沢三昧を与えてくる皇子に、アリアも皇子の評判を良くするため一念発起することにした。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる