283 / 664
第二章
2-75 変わった開拓
しおりを挟む
ある程度の予想というか...予兆はしていたが...まさか本当にそうなるとは思わなかった。
里から来客が来たと思ったら同世代のドラゴン族と来た。
しかも出会った当初の印象が例の四王子達と同じでクソだったので、嫌な予感はしていた。
でも彼らの話を聞いたりしていたらあの選択肢しかなかった...いやぁ~嫌ならきっぱりと断ればいいだけの話だ。
だけど...私はそうしなかった。
そのおかげで...今彼らが住む家を建てれる様に土地を広げている最中だ。
なぜかこの土地は私達家族以外のものが開拓すると直ぐに元の姿に戻ってしまうのだ。
どんな仕掛けがされているのかは何回調べてもわからない。
なにせ、あのキリル姐さんですら分からないからね。
だからこの土地を開拓する時は私達家族がしないといけないのだ。
と言っても...木を切り倒したりはしない。
なぜなら...
『おい!そこの木。ちょっと右にニ...いや三メートルぐらい動いてくれるか?』
ブルーム兄さんが木に向かってそう言う。
側から見たらコイツら頭大丈夫か?と思われるかもしれないが...これがこの土地での正しい開拓の仕方なのだ。
こうやって木に話しかけると、話しかけたように木が根本から動いてくれるのだ。
実際に、ブルーム兄さんが言った様に木が地面から根を動かして兄さんが言った方向へと動くのだ。
初めてこの光景を見る人は目を皿の様に見開いて硬直してしまう。
案の定...居候組はこの光景を見て目をこれでもかって程見開いて固まっていた。
そんなのお構いなしに私達はサクサクと開拓を進める。
『この岩左に四メートル程ずれてくれる?』
『こっちの木は左に五メートル移動お願いします。』
『あっ?!こっちの木、そう!蔦が巻き付いている君ね!右に三メートル移動して後方に二メートル移動してね。』
こうして家が建てられるようにスペースを作っていく。
スペースが確保できたら後は...森の奥に行って古いけど頑丈な木を伐採してくる。
これもなぜか分からないけど、森の奥の木々や岩は伐採したり採掘ができるのだ。
だから家を建てる時は森の奥に行って木々を必要分だけ調達してくるのだ。
そこまでしたら後は、住む人達に自分達で家を建ててもらう。
ここまでしたんだから後は自分達で好きな様にしてもらうのが流儀だ。
もちろん先に住んでいるエルフ達もこうして下準備だけ私達がして、今彼らが住んでいる家は彼らが自分達で建てたのだからね。
『さぁー、下準備はしたわよ!後はよろしくね!
私達は見てるだけだから、分からない事が有れば質問してくれたら良いわ。』
私はそう言って彼らに道具を渡す。
すると...いきなり問題が発生したのだ。
里から来客が来たと思ったら同世代のドラゴン族と来た。
しかも出会った当初の印象が例の四王子達と同じでクソだったので、嫌な予感はしていた。
でも彼らの話を聞いたりしていたらあの選択肢しかなかった...いやぁ~嫌ならきっぱりと断ればいいだけの話だ。
だけど...私はそうしなかった。
そのおかげで...今彼らが住む家を建てれる様に土地を広げている最中だ。
なぜかこの土地は私達家族以外のものが開拓すると直ぐに元の姿に戻ってしまうのだ。
どんな仕掛けがされているのかは何回調べてもわからない。
なにせ、あのキリル姐さんですら分からないからね。
だからこの土地を開拓する時は私達家族がしないといけないのだ。
と言っても...木を切り倒したりはしない。
なぜなら...
『おい!そこの木。ちょっと右にニ...いや三メートルぐらい動いてくれるか?』
ブルーム兄さんが木に向かってそう言う。
側から見たらコイツら頭大丈夫か?と思われるかもしれないが...これがこの土地での正しい開拓の仕方なのだ。
こうやって木に話しかけると、話しかけたように木が根本から動いてくれるのだ。
実際に、ブルーム兄さんが言った様に木が地面から根を動かして兄さんが言った方向へと動くのだ。
初めてこの光景を見る人は目を皿の様に見開いて硬直してしまう。
案の定...居候組はこの光景を見て目をこれでもかって程見開いて固まっていた。
そんなのお構いなしに私達はサクサクと開拓を進める。
『この岩左に四メートル程ずれてくれる?』
『こっちの木は左に五メートル移動お願いします。』
『あっ?!こっちの木、そう!蔦が巻き付いている君ね!右に三メートル移動して後方に二メートル移動してね。』
こうして家が建てられるようにスペースを作っていく。
スペースが確保できたら後は...森の奥に行って古いけど頑丈な木を伐採してくる。
これもなぜか分からないけど、森の奥の木々や岩は伐採したり採掘ができるのだ。
だから家を建てる時は森の奥に行って木々を必要分だけ調達してくるのだ。
そこまでしたら後は、住む人達に自分達で家を建ててもらう。
ここまでしたんだから後は自分達で好きな様にしてもらうのが流儀だ。
もちろん先に住んでいるエルフ達もこうして下準備だけ私達がして、今彼らが住んでいる家は彼らが自分達で建てたのだからね。
『さぁー、下準備はしたわよ!後はよろしくね!
私達は見てるだけだから、分からない事が有れば質問してくれたら良いわ。』
私はそう言って彼らに道具を渡す。
すると...いきなり問題が発生したのだ。
10
お気に入りに追加
578
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
悪役令嬢に転生したので、剣を執って戦い抜く
秋鷺 照
ファンタジー
断罪イベント(?)のあった夜、シャルロッテは前世の記憶を取り戻し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと知った。
ゲームシナリオは絶賛進行中。自分の死まで残り約1か月。
シャルロッテは1つの結論を出す。それすなわち、「私が強くなれば良い」。
目指すのは、誰も死なないハッピーエンド。そのために、剣を執って戦い抜く。
※なろうにも投稿しています
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
冷酷皇子に嫁いだお飾り妃、話に聞いていたのと何か違う~デフォルトで溺愛ルートに入ってるんですけど~
凜
恋愛
ある日、美少女令嬢に転生したことにアリア・ラケウスは気が付いた。しかも、数日後には評判の悪い第一皇子ライン・サーナイトに嫁ぐことになっていた。
とにかく冷酷だという第一皇子、しかも外見も褒められたものではないらしく、転生早々大ピンチに。
しかし、嫁いでみたらあら不思議。とりあえず世間体を保つための結婚だと言われていたのに、冷酷皇子はアリアを溺愛し始めたではないか。至れり尽くせり贅沢三昧を与えてくる皇子に、アリアも皇子の評判を良くするため一念発起することにした。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる