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第二章
2-70 朝日が登る前に
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翌朝...朝日が登るよりも早く家の前に昨日の連中がガン首揃えてやって来ていた。
彼らが来たのに気付いたのはブルーム兄さんだった。
空腹で目を覚ましてしまったブルーム兄さんが空腹に耐えれなくなり台所に行った時に外から気配がするのに気付き私達を起こしたのだった。
しかもちゃっかりハムを塊で咥えなが起こしに来たのだ。
もちろん母さんに拳骨をくらい頭の上には見事なコブをつくっている。
が、それでも咥えたハムを離さないブルーム兄さんには尊敬すらした。
しかし...えっ??なぜに...こんな朝早くから?と家族皆んな思って彼らを見つめていた。
家の中ではまだドワーフの子供が寝ているのでとりあえず皆んな外に出て、家の周りにキリル姐さんが結界を張り彼らの出方を待つ事にしたのだが...?!!
これまた驚きで、昨日あれだけ生意気な口をきいていた奴の顔が...男前上がりすぎていた。
『へえっ?アレ、お前がしたのか?』
ブルーム兄さんはハムを咥えながら私に声をかけるので思わず兄さんの脇腹に一発ぶち込んでみた。
脇腹に一発食らってもなおブルーム兄さんはハムを離さない。
それどころか次の攻撃を喰らう前にと一気にハムを食い尽くしたのだ。
この根性には父さんも母さんも呆れて思わず溜息をはいてしまった。
そんな私達に恐る恐る声をかけてくる。
『あ、あのう...。よ、よろしいでしょうか?』
私達はハッと我に帰り彼らに向き直り声をかける。
『こんな朝早くからなんなの?まさか昨晩からいたとかは言わないでしょうね?』
母さんがそう言うと彼らは首を横に振る。
『さ、さすがにそんな事はないです。
人目をさせたかったので朝日が登る前にこちらに来たかったもので...申し訳ない。』
そう言って火龍の父親が皆んなを代表して話をする。
しかし一体昨日からこの人達はどういう目的で来ているのだろう。
私はゆっくり歩み寄り彼らに声をかけた。
『ねぇ?一体私達になんの用事があるの?てか...あんたそれ、前見えてる?』
完全に原型をとどめていない顔となっている彼に声をかけるとゔーという呻き声を上げた。
『昨日は私の愚息はとても失礼な事を申しまして申し訳ないです。
この通り、ちゃんと躾をして参りました。』
そう話す火龍の父親。
母親も申し訳ないと謝る。
しかし...これでは話もまともにできないと思い私は彼の顔に回復魔法をかけた。
すると...一瞬にして昨日の顔に戻った。
『よし!じゃー私達になんの用があるか教えてもらえるかしら?』
私がそういうと彼はキッと私を睨みつけながら話をし出した。
彼らが来たのに気付いたのはブルーム兄さんだった。
空腹で目を覚ましてしまったブルーム兄さんが空腹に耐えれなくなり台所に行った時に外から気配がするのに気付き私達を起こしたのだった。
しかもちゃっかりハムを塊で咥えなが起こしに来たのだ。
もちろん母さんに拳骨をくらい頭の上には見事なコブをつくっている。
が、それでも咥えたハムを離さないブルーム兄さんには尊敬すらした。
しかし...えっ??なぜに...こんな朝早くから?と家族皆んな思って彼らを見つめていた。
家の中ではまだドワーフの子供が寝ているのでとりあえず皆んな外に出て、家の周りにキリル姐さんが結界を張り彼らの出方を待つ事にしたのだが...?!!
これまた驚きで、昨日あれだけ生意気な口をきいていた奴の顔が...男前上がりすぎていた。
『へえっ?アレ、お前がしたのか?』
ブルーム兄さんはハムを咥えながら私に声をかけるので思わず兄さんの脇腹に一発ぶち込んでみた。
脇腹に一発食らってもなおブルーム兄さんはハムを離さない。
それどころか次の攻撃を喰らう前にと一気にハムを食い尽くしたのだ。
この根性には父さんも母さんも呆れて思わず溜息をはいてしまった。
そんな私達に恐る恐る声をかけてくる。
『あ、あのう...。よ、よろしいでしょうか?』
私達はハッと我に帰り彼らに向き直り声をかける。
『こんな朝早くからなんなの?まさか昨晩からいたとかは言わないでしょうね?』
母さんがそう言うと彼らは首を横に振る。
『さ、さすがにそんな事はないです。
人目をさせたかったので朝日が登る前にこちらに来たかったもので...申し訳ない。』
そう言って火龍の父親が皆んなを代表して話をする。
しかし一体昨日からこの人達はどういう目的で来ているのだろう。
私はゆっくり歩み寄り彼らに声をかけた。
『ねぇ?一体私達になんの用事があるの?てか...あんたそれ、前見えてる?』
完全に原型をとどめていない顔となっている彼に声をかけるとゔーという呻き声を上げた。
『昨日は私の愚息はとても失礼な事を申しまして申し訳ないです。
この通り、ちゃんと躾をして参りました。』
そう話す火龍の父親。
母親も申し訳ないと謝る。
しかし...これでは話もまともにできないと思い私は彼の顔に回復魔法をかけた。
すると...一瞬にして昨日の顔に戻った。
『よし!じゃー私達になんの用があるか教えてもらえるかしら?』
私がそういうと彼はキッと私を睨みつけながら話をし出した。
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