ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第二章

2-67 シュールな光景と

　私とフレアは家に帰る前にギルドにより、ギルマスに新しいギルドの職員が増えた事を伝えた。

名前を伝えるとギルマスも知っている人達だったので話は早かった。

現役で冒険者している時からかなり優秀だった人達だったので、引退する時はかなり惜しまれたそうだ。

そんな彼らが一緒に働いてくれるならかなり心強いとギルマスは笑顔で話してくれた。

「しかし、またなんでこいつらに声をかけようと思ったんだ？知り合いだったか？」

ギルマスがそう質問してきたので彼らを知るきっかけを説明すると納得してくれた。

「そうか...。確かに、まだまだ年齢的には現役で冒険者できそうでも、怪我や家の事情で冒険者を止める奴はけっこういるからな...。よし？！俺の方も冒険者を辞めた連中に声をかけて見るわ。」

ギルマスはそう言って部屋に向かって行ったので、私達は用事も終わったので家に帰ることにした。

少しずつだが、仲間が増えていくのはいいことだと思いながら家に帰ると...。

家の方角から無数のドラゴンの気配がした。
だからといって心配しないといけないほど家にいるメンバーは弱くない。

それどころか相手の方が返り討ちにあい素材として色々と剥ぎ取られていないかと心配になった。

家にはドワーフの子供達がいるからできたら血生臭い現場になっていないことを祈りながら足をすすめると...？！！

予想外の展開が...。

玄関先の中庭には当たる場所で両親と対して歳が変わらないであろう夫婦に連れられて、これまた私達とたいして歳が変わらないであろう年頃の子供達が親に頭を押さえつけられて私達の両親に土下座をしているというなんともシュールな光景が広がっていた。

しかもそれが一組だけでなく、複数組いるのだ。

彼らを見下ろしている両親も困惑した表情を浮かべていた。

帰ってくるタイミングとしてはまずいタイミングでは？と本能で悟った私とフレアは皆んなに...特に両親に気付かれる前にその場から去ろうと思い踵を返えした...その瞬間だった。

『あら？いいタイミングだこと！どこに行こうとしてるのかしら？私の娘達は？』

『本当だね！いやぁー、助かったよ！二人ともこっちに来ない！』

運悪くも両親に見つかり、私とフレアは渋々両親の元へと向かった。

その間なんとも言えない視線を浴びたが...グッと堪えた。

両親の側に行くと逃さないと言わんばかりに肩を掴まれた。

そして...

『どうやらこの人達はお前達に用がある様だ。しっかり話を聞いておくれ！』

『そうね。今回の件に関してはこの子達の方が適任ね。』

と両親はいって目の前で土下座をしている人達の方へと追いやったのだ。