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第二章
2-57 新たな敵?問題児?
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エルフ一家の入った木箱を兄達と運んでいると...会いたくない奴と遭遇してしまった。
子供の頃この街にやって来たときに一番最初に絡んできた嫌な奴。
街の悪ガキどもを束ねてデカイ顔をしている割にはヘタレなんだよね。
何回も私達に負けているのに懲りずに絡んでくるあたり...その図太い根性には敬意を払ってやってもいいかなぁ?とたまに思うぐらい。
自称"街の大将 "カムナ。
カムナの親や祖父母は良い人なんだけど...子供(孫)であるコイツはミソッカスなのよね。
幼い頃からガラの悪いガキばっかりとつるんでいきがっていて、それは大人になっても変わらないのよね...。
ちっとも成長してないからなさけないとよくおばさん達が私達の親に愚痴ってたっけ...。
カムナは相変わらずガラの悪い連中数名を引き連れて私達の前に現れていつも変わらない台詞を吐く。
「よう!ドラゴン兄弟!チンケな街になんかようか?あっ?もしかして自分の鱗でも売りにきたのか?」
カムナの言葉に側にいる連中はニヤニヤしている。
私達ははぁーと溜め息を吐いて仕方なしに相手をする。
『お前...ちっとも成長しないなぁ。毎度その台詞ばかりであきないか?』
『兄さんもしかしたらその言葉しか知らないのかも知れませんよ。』
『そうだよ。アイツ馬鹿だから。』
「そうだな。成長してないあたりそうなのだろうな。」
『えっ?!それやばくない?!そりゃ~嫁も来ないわ。』
私達の言葉にカムナは顔を真っ赤にしてプルプル震えていた。
側にいる連中はアワアワしていたけど...知ったこっちゃないわ。
「う、ウルセェ~!!ほっとけや!てか!お前らそんな大荷物持ってるけど中身はなんなんだよ!!」
地団駄踏みながら話すカムナに対して私達はいたって冷静に対応する。
『えっ?これ?ヤヤッポさんの店で注文していた布や壺とかよ。買ったら駄目なの?そんな事までアンタの許可がいるの?ウザ!』
私がそう言うとカムナは涙目になってしまい無言でその場から去って行った。
連んでいた連中もカムナの後を追って去って行ったが...その中の一人。
異様に気になる視線を送っていた奴がいたのを私達兄弟は見過ごさなかった。
『アイツなんだったんだ?』
『さぁー。暇人なんでしょう。』
『でも...あの人は違ってたね。』
「他の連中の影に隠れてこっちを睨んでた奴だろう?」
『睨むのはどうでも良いわ。でもあの目、あの目は気になるわね。』
「調べるか?」
『ギルマスに相談してみるわ。』
彼らが去った方を見ながら話をして私達も家路へとむかった。
念の為に幻術魔法を発動させて帰ったのだが...私のカンは嫌な方に当たっていた。
私が張っておいた幻術魔法に引っかかっていた人間がいた。
例の目が気になる男だった。
他にも仲間がいるのではとしばらく様子を見ていたが...どうやら居るのはその男のみの様だった。
兄弟で話し合った結果...しばらく泳がせてみる事にした。
子供の頃この街にやって来たときに一番最初に絡んできた嫌な奴。
街の悪ガキどもを束ねてデカイ顔をしている割にはヘタレなんだよね。
何回も私達に負けているのに懲りずに絡んでくるあたり...その図太い根性には敬意を払ってやってもいいかなぁ?とたまに思うぐらい。
自称"街の大将 "カムナ。
カムナの親や祖父母は良い人なんだけど...子供(孫)であるコイツはミソッカスなのよね。
幼い頃からガラの悪いガキばっかりとつるんでいきがっていて、それは大人になっても変わらないのよね...。
ちっとも成長してないからなさけないとよくおばさん達が私達の親に愚痴ってたっけ...。
カムナは相変わらずガラの悪い連中数名を引き連れて私達の前に現れていつも変わらない台詞を吐く。
「よう!ドラゴン兄弟!チンケな街になんかようか?あっ?もしかして自分の鱗でも売りにきたのか?」
カムナの言葉に側にいる連中はニヤニヤしている。
私達ははぁーと溜め息を吐いて仕方なしに相手をする。
『お前...ちっとも成長しないなぁ。毎度その台詞ばかりであきないか?』
『兄さんもしかしたらその言葉しか知らないのかも知れませんよ。』
『そうだよ。アイツ馬鹿だから。』
「そうだな。成長してないあたりそうなのだろうな。」
『えっ?!それやばくない?!そりゃ~嫁も来ないわ。』
私達の言葉にカムナは顔を真っ赤にしてプルプル震えていた。
側にいる連中はアワアワしていたけど...知ったこっちゃないわ。
「う、ウルセェ~!!ほっとけや!てか!お前らそんな大荷物持ってるけど中身はなんなんだよ!!」
地団駄踏みながら話すカムナに対して私達はいたって冷静に対応する。
『えっ?これ?ヤヤッポさんの店で注文していた布や壺とかよ。買ったら駄目なの?そんな事までアンタの許可がいるの?ウザ!』
私がそう言うとカムナは涙目になってしまい無言でその場から去って行った。
連んでいた連中もカムナの後を追って去って行ったが...その中の一人。
異様に気になる視線を送っていた奴がいたのを私達兄弟は見過ごさなかった。
『アイツなんだったんだ?』
『さぁー。暇人なんでしょう。』
『でも...あの人は違ってたね。』
「他の連中の影に隠れてこっちを睨んでた奴だろう?」
『睨むのはどうでも良いわ。でもあの目、あの目は気になるわね。』
「調べるか?」
『ギルマスに相談してみるわ。』
彼らが去った方を見ながら話をして私達も家路へとむかった。
念の為に幻術魔法を発動させて帰ったのだが...私のカンは嫌な方に当たっていた。
私が張っておいた幻術魔法に引っかかっていた人間がいた。
例の目が気になる男だった。
他にも仲間がいるのではとしばらく様子を見ていたが...どうやら居るのはその男のみの様だった。
兄弟で話し合った結果...しばらく泳がせてみる事にした。
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