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第二章

2-39 建物に侵入 ⑥

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 迷子になりながらも最終的にはブルーム兄さんの迎えにて合流したギルマス達。

ブルーム兄さんと一緒に地下へと降りてギルマス達が見たものは...頑丈な鉄格子の檻の中とその中でボロボロの衣類を身に纏って団子のように固まって震えながら地面に座っているドワーフの子供達だった。

皆んなぼろぼろで薄汚れており、中には傷を負っている子もいた。

ぱっと見だが、大体の年齢層として三歳から六歳前後の子供達だろう。

男の子、女の子関係なく集められており、全ての子供に鉄の首輪と足枷をしてあるのだ。

ドワーフは他の種族と違い力が強い為め幼児といえど縄や皮程度の素材なら引きちぎるとこが可能だという。

しかし鉄となれば...大人のドワーフならしも子供のドワーフでは外したり引きちぎることはできない為、拘束手段として用いるのだとか。

「なんて奴らだ!こんな幼子ばかり...。」

ギルマスは怒りを露わにして鉄格子を自分の拳で殴りつけた。

するとただでさえ怯えている子供達はますます怯えてしまい、中には泣き出す子も現れたのだ。

『おい!オッサン!何してくれてんだ!みろ!泣き出したじゃないか?!』

ドワーフの子供達が泣き出したものでブルーム兄さんも声を荒げてギルマスに注意をするものだからますます状況は悪化するばかりだった。

この状況下に頭を抱えるラース兄さんから私に連絡が来た。

『スノーまずい。ギルマスと兄さんのせいで子供達が泣き出したんだ。』

ラース兄さんの伝言を聞き私はギルマスにだけ聞こえるように念話を送った。

『ちょっとギルマス。何してくれてるの?大の大人がそんな事していいと思ってるの?
思ってないでしょうね?
思ってなかったらどうにかしなさいよ。』

静かに脅しをかけるとギルマスは慌てて子供達をあやしにかかったのだ。

「すまんすまん!お前さん達。泣かないでおくれ。お前さん達に怒ったんじゃないからな。
おじさん達は君達を助けに来たんだ。」

一生懸命宥めるギルマスに対して子供達の中で一際体格の大きい子がギルマス達の方を睨みながら声をかけてきた。

《#&@☆○*◇〒◎△×》

ドワーフ語で話す為ギルマスも兄達も聞き取れなかったようでキョトンとした表情で子供達を見つめた。

《#&@☆○*◇〒◎△×》

また同じ様に話すが全く意味が分からずお手上げ状態となったギルマスと兄さん達からヘルプの連絡がきたの。

『スノー。コイツらの言葉が分からん。』

「スノー。コイツらドワーフ語で話すから分からんぞ。」

二人から同じ内容の伝言が届いたので仕方がなく側に居た父さんにお願いした。

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