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第二章

2-33 問題の場所は

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 父さんの話をまともに聞かずに私達は最小限の情報を頼りに目的地へと向かったのだが...。

『確か...南門って言ってたわよね?』

『えっ?北門じゃねぇ?』

『えっ?!何言ってるのですか?!南門ですよ!』

『兄さん...人の話聞けない人?』

「終わってるな...。」

『えっ??なんでだ??』

道中意味不明な事を言い出すので困ったものだ。

なんでこんな奴が兄なのか...少し悲しくなる。
まぁ~それも兄さんのチャームポイントって言えばそうなるのだが...。

私達が南門に向かって行っていると視界の隅に怪しい人影を捉えたので私は思わず歩みを止めた。

すると兄弟達も歩みを止めて私の元に。

私は怪しい人影が見えた所を凝視していたので、兄さん達も同じ場所を見て私に質問してきた。

『どうしたんだ?』

『何かあったのですか?』

『姉さん?』

「何か見たのか?」

兄さん達の声を聞きながら視線は逸らさずに答えた。

『今..そこに人?...人影?みたいなのが見えたの...。でも消えたわ。』

私の言葉に兄さん達は周囲の気配を探り出した。

『おい。門の所に人がいるぞ。』

ブルーム兄さんの言葉に私は思わずため息を付いた。

『兄さん。街の門にはそれぞれ門番がいるのよ。その人の事を言っているのではないですよね?』

私のその言葉にブルーム兄さんは"あっ"と小さな声を出して視線を逸らした。

ほんとうに...この男は...。
そう思っていると...。

『変ですね。建物の中にはあまり人はいないのに...地下には多数の人?の気配を感じる場所がありますよ。』

ラース兄さんの言葉に皆んなが反応する。

『ラース兄さん。そこはどこ?』

私の言葉にラース兄さんは少し待てと言い場所の特定を行うが...。

『無理だ。はっきりとは分からない。私はこういうのが苦手ですからね。』

ラース兄さんがそういうので私は自分で検索をする事に。

『見た目は普通の家だよ。』

ラース兄さんの言葉を聞きながら探索を進めていくと...。

『あっ。ここね。...確かに、建物の中には三人しかいないわ。
でも...コイツら武器を持ってるわね。
部屋の中にも隠し武器が沢山あるわね。
で、地下には...。はっ?!なんなのこの数!!それも全部子供ばかりじゃない!』

私の言葉に兄弟達は驚く。

『お前...すごいなぁー。そんな事までわかるのか?』

『どうします?父さんに連絡します?』

『きっと父さんのことだからギルマスに話をしてるんじゃない?』

「なら俺たちで乗り込んで問題ないな。」

『そうね。周りの建物についても調べるからもう少し待って...。
やっぱり...。周りの建物に仲間がいるみたいね。
 この建物中心に五軒...。それ以外は一般の人達のようね。』

「そうなると...怪しい連中がいる建物付近のみ結界で囲んでからやりますか?」

フレアの提案に全員が賛同した。




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