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第二章

2-13 最初の人材ゲット?!

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 『このチラシに書かれているものは私達が作った建物についてなの。
私達がドラゴン族と人間との架け橋になれればと思ってね。
もちろんそれだけじゃない。
このギルドでは人間、ドラゴン、エルフ、ドワーフなど人種や種族関係なく助け合って仕事をするのが目標なの。
それでもいいなら貴方に働いて欲しいの。どうかしら?』

この私の言葉に驚き固まっている彼からの返信を私は待つ事にした。

ただ彼の顔を、瞳をじっーと見つめて待つ事に。

すると...ようやく彼の口が動いた。

「俺は...自分がドワーフと人間のハーフである事を人にばれるのが怖かった。
親父がドワーフでお袋が人間だった。親父はドワーフにしては体格が人間に近かったから最後までドワーフとしてバレる事なく村でいる事ができた。
 俺もこんな見た目だからドワーフと人間の混血とばれる事は今の今までなかった。
バレそうな事はあったが...なんとか誤魔化して来た。
人間の世界で生きるにあたって人間以外の生き物に冷たいのはずっーと見て来たから...。」

そう言う彼の顔はなんとも言えない表情をしていた。
なんとも...本当にどう表現したらいいのか分からない表情を浮かべていた。

「だからあんたに自分の血の事がバレて正直怖かった。
この歳になっても...。でも...。」

そう言って口を閉ざす彼に私はそっと声をかけた。

『でも?何??正直に話して。大丈夫だから...。』

私がそう言うと彼は少し泣きそうな表情を浮かべ再び口を開いた。

「でも...あんた、がこのギルドでは人間、ドラゴン、エルフ、ドワーフなど人種や種族関係なく助け合って仕事をするのが目標って...それでもいいなら貴方に働いて欲しいのって言ってくれて本当に嬉しかった。
両親以外で初めて俺という存在を認めて貰えた気がしたんだ...。
だから...だから、あんたがいいんだったら俺を雇って欲しい。なんでもする。頼む!」

そう言って彼は私に頭を下げるのだった。

私は別に特別な事は言ってはいない。
自分が思った事を言ったまでだから彼にここまでされるのはちょっとと思い...。

『言ったじゃない。それでもいいなら貴方に働いて欲しいの。どうかしら?って。だから貴方がいいならよろしくね。』

私はそう言って彼の肩に手を当てた。
彼が頭を上げると満面の笑顔で彼の顔を見ると、彼は両目に沢山の涙を浮かべてありがとうと言い同じく笑顔を向けてくれた。

こうして兄弟と王子達以外でのギルド職員初めて得る事ができたのだった。
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