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第二章

2-7 運営の責任者について

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 王様が私達の意見に同意してくれたのでギルマスや両親、その他保護者達も同意してくれた。

そしてその日にそのままこの新しいギルドについてどうしていくかを話を煮詰めていくことにした。

最初の段階ではギルマスが兼務って形をとると言っていたが...なんとギルマスには第二王子がなると自ら立候補したのだった。

それには王様もギルマスも大慌てしていたが、皇太子だけ落ち着いていた。

慌てふためく二人をよそに皇太子は第二王子に話しかける。

「自ら立候補するとは...何か算段でもあるのか?」

皇太子の言葉に第二王子はグッと唇を噛み締めた。
そしてゆっくりと自分の意見を目の前にいる兄である皇太子に伝えた。

「正直、ギルマスの仕事がどんなものかはわかりません。しかし、私は今まで兄上や父上の支えになる様に自分なりに頑張ってきました。
 少しでもいいんです。私でも何かこの国の為に出来ることをしたいのです。」

第二王子の表情は真剣だった。
だから皇太子も真剣に答えていた。

「いいか。これは遊びではないのだ。この国の人々とドラゴン族との関係を大きく左右するのものだ。
生半可な覚悟でものは言ってはいないだろうなぁ?」

皇太子の真剣な表情と物言いに第二王子は怯まずに真っ正面で受け止めていた。
受け止めて真剣に返事をする第二王子。

「はい。勿論です。私は今まで狭い世界で一方的な知識でしか物事を見て判断していませんでした。
それがどれだけちっぽけで、最低な行為だという事にも気づかなかったんです。彼らに会うまで...。」

そう言って第二王子は私達の方を見て言葉を続けた。

「彼らにあって、彼らと関わることによって"王子"って言うだけでどれだけ甘やかされていたかを痛感しました。
どれだけおごった物言いや態度を取っていたかを痛感しました。
 それでも彼らは私達にチャンスをくれました。だから私達は今までの自分達の行いを見直して、チャンスをくれた彼らに恥じない様に頑張ってきました。
いいえ。これからも頑張っていきます。だから...だからせめて彼らが必死に築きあげたここを一緒に守って、発展させていけたらと思ってます。」

第二王子の言葉に私達兄弟は驚いてしまった。
本当に彼らがこんなに変わっていたとは思いもしなかったから...。

あんなクソみたいな事を言ってた奴なのに...あのクズっぷりが今の彼らには微塵も見当たらなかった。

そして第二王子の言葉に他の三人の王子達も続いた。

「兄さんがやるなら私達も協力します!」

「僕もです!」

「ぼ、僕も!」

そう言って第二王子の側に行き皇太子に頭を下げて願い出る。

その姿を見て王様は無言で涙を流していたのだった。

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