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第一章
1-189 カード登録と
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話が終わってからの対応は早かった。
対応するに十分な人達がその場に揃っているからだ。
このメンバーが呼ばれたのは、この内容が国家レベルで重要な案件であること。
そして、今後とも私達に関わる人たちであるからこそ呼ばれたのだった。
ツルピカさん達なんて話の内容が濃すぎて、現実逃避をし出したぐらいだからね...。
王様に言われてこのギルドで新しいカードを使っての私達の冒険者としての登録が行われる事になった。
「登録が完了したらこの情報はこの国だけで止まらず、このカードに関わっている全ての国へと情報が流れるようになっている。」
「それと、急ぎ冒険者ギルドに彼ら専用の依頼ボードを設置して欲しい。」
「基本彼らはどのランクの依頼を受けるのも可能だ。しかし、逆に彼らでないと困る依頼内容が今後は出ると思う。」
「彼らが常にこの冒険者ギルドに居てくれるならいいのだが、そうでもないだろう?一応ほかの冒険者ギルドにはあらかじめ通達しているから設置を開始している所が多いだろう。」
王様と皇太子にそう言われて、副ギルドマスターの一人を除いてみんなで新しい掲示板作りに励む事に。
もちろん現実逃避しているツルピカさん達や私達兄弟もだ。
その間に、受付の双子の従業員とギルマスで私達のカード登録を行っていった。
ツルピカさん達で街に資材の買い出しに行って、私達はすでにある掲示板を全て剥がす作業を行っていった。
もちろん言い出しっぺの王様と皇太子も手伝ってくれた。
作業中に王様から私達に四人のことについて質問を受けた。
きっと聞かれるであろうと思っていたけど...まさかこんなに早く質問されるとは思わなかった。
「こんな時になんなんだが...私の愚息四人はどうかね?」
王様は遠慮がちに質問してきた。
私達はそんな王様に思わず笑ってしまった。
そして...。
"大丈夫だぜ、おっさん。あいつらはちゃんと期待に応えているぜ。"
とブルーム兄さんが王様の肩に手をやり答えたのだ。
それに続く形で
"そうですね。最近になって本心の彼らの謝辞を彼らの口から頂けましたよ。"
"そうなんだ。あった時の姿が嘘みたい。"
「確かにちゃんとアイツらはアイツらなりのスピードで成長してますよ。」
"まぁ~あのまま根性腐ったままだったら今頃王様たちはここにいないでしょうね。"
私達の言葉を聞き王様と皇太子は嬉しそうな笑顔を浮かべた。
その笑顔を見てブルーム兄さんはある提案をしたのだ。
"なんだったら今日家に泊まりに来たらいい。どうせこの作業に時間がかかるだろう?"
ブルーム兄さんがそう言うなら私達は反対しない。
私達がブルーム兄さんの言葉に賛同したのを見た王様と皇太子はその言葉に従い今日、我が家にお泊まりする事になったのだった。
対応するに十分な人達がその場に揃っているからだ。
このメンバーが呼ばれたのは、この内容が国家レベルで重要な案件であること。
そして、今後とも私達に関わる人たちであるからこそ呼ばれたのだった。
ツルピカさん達なんて話の内容が濃すぎて、現実逃避をし出したぐらいだからね...。
王様に言われてこのギルドで新しいカードを使っての私達の冒険者としての登録が行われる事になった。
「登録が完了したらこの情報はこの国だけで止まらず、このカードに関わっている全ての国へと情報が流れるようになっている。」
「それと、急ぎ冒険者ギルドに彼ら専用の依頼ボードを設置して欲しい。」
「基本彼らはどのランクの依頼を受けるのも可能だ。しかし、逆に彼らでないと困る依頼内容が今後は出ると思う。」
「彼らが常にこの冒険者ギルドに居てくれるならいいのだが、そうでもないだろう?一応ほかの冒険者ギルドにはあらかじめ通達しているから設置を開始している所が多いだろう。」
王様と皇太子にそう言われて、副ギルドマスターの一人を除いてみんなで新しい掲示板作りに励む事に。
もちろん現実逃避しているツルピカさん達や私達兄弟もだ。
その間に、受付の双子の従業員とギルマスで私達のカード登録を行っていった。
ツルピカさん達で街に資材の買い出しに行って、私達はすでにある掲示板を全て剥がす作業を行っていった。
もちろん言い出しっぺの王様と皇太子も手伝ってくれた。
作業中に王様から私達に四人のことについて質問を受けた。
きっと聞かれるであろうと思っていたけど...まさかこんなに早く質問されるとは思わなかった。
「こんな時になんなんだが...私の愚息四人はどうかね?」
王様は遠慮がちに質問してきた。
私達はそんな王様に思わず笑ってしまった。
そして...。
"大丈夫だぜ、おっさん。あいつらはちゃんと期待に応えているぜ。"
とブルーム兄さんが王様の肩に手をやり答えたのだ。
それに続く形で
"そうですね。最近になって本心の彼らの謝辞を彼らの口から頂けましたよ。"
"そうなんだ。あった時の姿が嘘みたい。"
「確かにちゃんとアイツらはアイツらなりのスピードで成長してますよ。」
"まぁ~あのまま根性腐ったままだったら今頃王様たちはここにいないでしょうね。"
私達の言葉を聞き王様と皇太子は嬉しそうな笑顔を浮かべた。
その笑顔を見てブルーム兄さんはある提案をしたのだ。
"なんだったら今日家に泊まりに来たらいい。どうせこの作業に時間がかかるだろう?"
ブルーム兄さんがそう言うなら私達は反対しない。
私達がブルーム兄さんの言葉に賛同したのを見た王様と皇太子はその言葉に従い今日、我が家にお泊まりする事になったのだった。
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