上 下
187 / 664
第一章 

1-179 ギルマスは大変?

しおりを挟む
 兄弟皆んなギルドガードを作るのに必要な能力検査を無事に終えることができた。

本当に無事なのかって言われたらハイっ!て返事をする自信はないが、死人は出てないし建物も壊れてないから大丈夫だろう。

私達は試験会場となった場所から移動してギルドの待合にて待機となった。

なぜって?
私のランクと追加記載する内容について国王と審議する必要があるからと言ってギルマスが早馬でかけて行ったから...。

とりあえず受付の人達にここで待つ様に言われて、待合の隅で椅子に座って用意してくれたお茶とお茶菓子を堪能しながら待っている間、兄弟達に励ましの言葉と共にお説教を受けた。

"お前...ガチでやるなよ。俺ですら少し手を抜いたぞ。"

"そうですよ。いくら私達が見た目を人間を装っているからといっても本質はドラゴンですよ。"

"でも、お姉ちゃんかなり手加減してたよね?"

「えっ?あれでか?」

"うん。多分相当お姉ちゃん手加減してたよ。でないと...結界張ってたといってももっと酷いことになってたと思うよ。"

"まじかぁー...。まぁ~確かに俺らも張ってた結界はそれほど強力なもんじゃないからな...。やばくなったら補強すればいいかなぁ?って程度で張ってたやつだからな。"

"そう思えば...あの程度ですんでいるのはスノーがかなり力を加減しているっていっても間違いではないですね。"

"でしょ?お姉ちゃんやっぱりすごいねぇ~。"

「いやぁーそれでもギルマスが飛んで行くぐらいだからやばいんだろう?」

フレアの言葉に皆んな無言になる。
私に至ってはもう何も言う気力すらないので、黙々とお茶とお茶菓子を貪っていた。

私達で何を言っていても状況が変わるわけでもないので兄弟達も諦めてお茶とお茶菓子を黙々と貪る事に専念することに...。

私達が待合の隅で過ごしている間も沢山の人が出入りをしている。

改めてみているとこのギルドは本当に大きいなぁーと感じる。

建物の規模もそうだが、受付場所も多数あり従業員も多い。

出入りする人も冒険者から商人や街の人まで様々。
依頼を受ける人、依頼を出す人、登録をしにくる人など。
年齢も性別も人種も様々。

"こうしてみると本当に凄いねここは。こうやって人間の世界に来なかったら知らなかった世界だね...。"

しんみりとギルドの光景を見つめながら呟く私の言葉に兄弟達も振り向きギルドの光景を見つめる。

そしてフッと頬を緩めて"そうだなぁー。"と呟いて暫く皆んなで目の前の光景をしんみりと眺めて過ごすことに。

 その頃ギルマスはというと...早馬を走らせて驚異の速さでお城に到達して私達の能力の事、持ち込んだ魔物について報告をしていた。

報告を受けた王様は急ぎ各国へ伝達を送り緊急会議を開く事に。

その為二、三日戻れないから後日改めて連絡をするから家に私達を返す様ギルマスから連絡が来たのは日も沈みかけたころだったのだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

悪役令嬢に転生したので、剣を執って戦い抜く

秋鷺 照
ファンタジー
 断罪イベント(?)のあった夜、シャルロッテは前世の記憶を取り戻し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと知った。  ゲームシナリオは絶賛進行中。自分の死まで残り約1か月。  シャルロッテは1つの結論を出す。それすなわち、「私が強くなれば良い」。  目指すのは、誰も死なないハッピーエンド。そのために、剣を執って戦い抜く。 ※なろうにも投稿しています

《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。

友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです

ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。 女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。 前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る! そんな変わった公爵令嬢の物語。 アルファポリスOnly 2019/4/21 完結しました。 沢山のお気に入り、本当に感謝します。 7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。 2021年9月。 ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。 10月、再び完結に戻します。 御声援御愛読ありがとうございました。

冷酷皇子に嫁いだお飾り妃、話に聞いていたのと何か違う~デフォルトで溺愛ルートに入ってるんですけど~

恋愛
 ある日、美少女令嬢に転生したことにアリア・ラケウスは気が付いた。しかも、数日後には評判の悪い第一皇子ライン・サーナイトに嫁ぐことになっていた。  とにかく冷酷だという第一皇子、しかも外見も褒められたものではないらしく、転生早々大ピンチに。  しかし、嫁いでみたらあら不思議。とりあえず世間体を保つための結婚だと言われていたのに、冷酷皇子はアリアを溺愛し始めたではないか。至れり尽くせり贅沢三昧を与えてくる皇子に、アリアも皇子の評判を良くするため一念発起することにした。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

冷宮の人形姫

りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。 幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。 ※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。 ※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので) そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...