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第一章 

1-174 能力検査?!!

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 ギルマスに言われて兄弟皆んなでギルドにて一度身体能力などギルドカードに記される内容を全て調べてもらう事にした。

そうすれば、兄弟の中で誰が一番強いのかがはっきりするからだ。

実は私達兄弟はギルドカードを作ってなかった。

作らなくても顔パスみたいな感じで全て事が解決できていたから必要性を感じてなかったのだ。

お金もギルドカードがなくても身元保証人さえいれば口座を開設できるので問題なかった。

しかし、今回能力検査を受けるにあたってギルドカードを作ってみないかと言われたので試しに作ってみることにした。

「ギルドカードは一度登録したら永久ものだ。どの国に行っても使えるしな。
あと、冒険者ランクや他の情報も直ぐに分かるから便利だ。
能力が高ければ高いほど、カードの情報内容が隠蔽できるから人に見られたくないものとかは隠せばいいしな。」

ギルマスの言葉に私達はヘェ~と言いながら早く検査を受けたくて仕方がなかった。

ギルマスも自分の話を話半分でしか聞いていないことは直ぐにわかったので、本題の検査をする事に。

「じゃーまずは、一人一人この玉に手をかざせ。この玉は、手をかざした者の性別種族、属性なんかを見抜ける品物だ。
あとは、犯罪歴なんかも調べる事ができるだ。
ギルドカードに登録する初期情報を調べるために用いるものだから気軽に手をかざしていけ。」

そうギルマスに言われたので...兄弟で話し合って、ブルーム兄さんから順番に手をかざす事にした。

兄さんが手をかざすと、球体が光空中に文字が浮かび上がってきたのだった。

浮かび上がった文字には、名前、年齢、性別、種族、特技、スキルなど細かく表示されていた。

もちろん犯罪歴も表示されるのだが...。

ブルーム兄さんの犯罪歴は面白すぎて思わず兄弟皆んなで笑ってしまった。

こんな事まで浮かび上がるのかっていう内容なのだが...それはと言うと...。

犯罪歴:兄弟の餌泥棒、おやつ泥棒、つまみ食いの常習犯

...それって...犯罪になるのか?って言う内容ばかりだった。

ギルマスに確認すると、犯罪歴にはたまにこんな風に示す事があるのだと。

でも、本気度のある内容でないので問題なしとのことだった。

こんな感じで出るのであれば...他の兄弟達もただではすまなくなっていたのだ。

特に私なんかは...。
想像しただけでも手をかざすのが怖くなってしまった。

ブルーム兄さんのこれらの情報はギルドカードに記録されていっていた。

何も記録していないからのカードを一緒に玉にかざすと自然に記録されていくというまた不義な構造をしているのだった。

「この程度の内容なら犯罪歴は無いに等しい。」

と言われて、ブルーム兄さんの犯罪歴はなしと記されることとなったのだった。
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