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第一章 

1-156 四人と一緒に素材探しと食料調達へ

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 私達が準備を終えて家の外へ出るとそこには軽装備で準備を終えたあの四人が待っていた。

私達兄弟はというとそれなりの冒険者としての装備で身支度をして、荷物もそれなりに用意していた。

荷物といってもそれぞれの魔法鞄(マジックバック)に入れてあるので両手は空いている状態だ。

明らかに四人とは違った装備なのだが...まだ、あの森について知らない四人からしたらただの食料調達と素材探しとしか思ってないので仕方がないだろう。

保護者達も会えて装備とか持ち物に関しては詳しく説明してない様子だ。

まぁ~付き添いに私達が行くからあえて言ってないのもあるのだろうけどね...。

とりあえず、私達は四人に話しかける事に。
これからの行動予定を伝えないといけないからだ。

"なぁー確認したいんだけど...。"

ブルーム兄さんが遠慮がちに声をかけると四人はなんと低姿勢で答えて来たのだった。

「あのう...。私達食料調達には慣れてますが...。」

「そのう...。素材探しは苦手でして...。」

「「できたら皆さんのしやすいようにお願いします...。」」

と言われたものだから私達はびっくり。

えっ?!コイツらと本当にあのクズ四人?!!と思うぐらいの変わりよう。

最初の頃は牙剥き出しで後先考えずに突っかかって来ていたのに...。

今は牙を折られたドラゴン?子猫かな?そんな感じで、もしあったら耳も尻尾も垂れ下がっている状態だ。

彼らの反応に呆気に取られてしまい中々返事が返せなくなっていたブルーム兄さんと私達。

あまりに返事が返ってこないので不安になったのだろう。

おずおずと顔色を伺う視線がくるようになった。

それにいち早く気付いたローダンがブルーム兄さんの代わりに返事をした。

"食材調達は貴方がメインでお願いします。
しかし、今回は素材探しも含まれてますので、先に素材探しをしようかと思います。大丈夫でしょうか?"

ローダンの言葉に四人は互いに顔を見合ってからコクリと頷いた。

ローダンはホッとした表情をして私達に大丈夫だそうです!!と笑顔で報告して来た。

わざわざ報告しなくてもその場にいるからわかっているのに...うちの弟なんでこんなに可愛のかしら。

そう思いながら私達は嬉しそうに笑顔でいるローダンに微笑み返したのだ。

とりあえず今からの段取りは決まったので私とブルーム兄さんはが先頭を行き真ん中は四人。

その左右をラース兄さんとローダンが。
最後尾はフレアが歩く対応で森を歩く事に決めた。

ブルーム兄さんは攻撃力は最強だが、敵の探索能力は皆無なのだ。

その分私は敵の探査能力も攻撃力、防御力も問題ないので私とブルーム兄さんが先頭をある事になったのだ。

真ん中の四人もそれなりに剣は使えるが、私達兄弟に比べたら赤子より酷いレベルなのだ。

それを本人達も自覚あるのか文句も言わずに従ってくれているのだが...その行動すら私達にとっては驚きだった。

本当に我が家にきてこの四人は少しずつだが人としてちゃんと成長している事がはっきりわかった瞬間だったのだ。

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