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第一章 

1-146 いざ話し合いへ

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 翌朝、起きて朝食を食べて出かける支度をする私達に保護者達は何も言ってこなかった。

言っては来なかったが、目で何かを訴えかけていた。

でもあえて私達は何も言わなかった。

支度を終えて互いに顔を見合い玄関へ。

そして...。

"気を付けてね。"

"したいようにしておいで。"

「そうだ。失敗してもいい。」

「戦争になったとしても、俺たちはお前達の味方だ。」

「そうよ!だから気にしなくていい!」

「やりたいように。言いたい事を言ってこい。」

「安心して。どんな手を使ってでも守ってあげるから。私に逆らえるほどはアイツらは強くないから。」

満面の笑顔で言い放つキリル姐さんの言葉に冷や汗をかきつつも、皆んなの気持ちが良くわかった。

"行ってくる!"

"行ってくるわ!"

"行ってきます。"

"行ってくるね!"

「行ってくる。」

私達はそれだけ伝えて家をあとにした。

慣れた道だけど、今日はどこか違う道に感じた。

道中見知った顔に出会うも私達の雰囲気を悟ってか、誰も声をかけてくる事はなかった。

冒険者ギルドの前に来るとツルピカさん達とお城の近衛隊?と思われる人達が左右に分かれて整列していた。

"えっ?ここを通るのか?"

"でしょうね。"

"えっ?!ヤダ!"

"僕も...。"

「そうだな。帰るか。」

フレアの言葉に頷き私達は回れる後ろをして来た道を帰ろうとしたらギルドの扉が大きな音をたてて開くのだった。

「コラ!!お前ら!何帰ろうとしてんだ!来たんなら中まで入れや!」

扉を開けた主であるギルマスがそう言って私達に向かって叫ぶのだ。

私達は歩みを止めるも嫌そうな顔をしてギルマスを見つめた。

「あと、数歩じゃないか!こっちに来いよ!」

そう言って手招きするギルマスに私は兄弟を代表して伝えた。

"こんな状況下では無理よ。何?ツルピカさん達はともかく金ピカの衣装着ている上に武器を所持した人達の前を歩くなんてイヤよ。"

私の言葉に近衛隊の人達は戸惑いました。

「そんな事いってやるなよ。この格好がコイツらの仕事着なんだからよ。
これを脱げって言われたらコイツら下着だけになるぞ?それの方がイヤじゃーないか?」

ギルマスの言葉に私達は想像してみた。

冒険者の格好をしたツルピカさん達の前に、下着姿で整列する男性集団...。

"うわぁ~。ないわ。"

"ないですね。"

"そっちの方が無理。"

"可哀想です。"

「いじめだな。」

「なら諦めて来い!」

ギルマスにせっつかれてやれやれと言った感じで私達は踵を返してギルドの方へ向かったのだった。

私達が彼らの前を通る時、ツルピカさん達はなぜが気の毒そうな表情を。

近衛隊の人達はお通夜のような空気をかもしだしていたのだった。

私達がギルドへ入るとそこにはいつもの様に職員さんや他の冒険者達はいなかった。

いたのは王様と皇太子とクズ四人だった。

しかもクズ四人はなぜが坊主頭になっていたのにはさすがの私達も驚いてしまった。

私達がギルドに入り扉が閉じられたら、王様と皇太子は私達の前に来て頭を下げ来た。

それに続くかの様にクズ四人も坊主頭を下げるのだった。
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