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第一章
1-139 皇太子とブルーム兄さん
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突然の王子達が集団で建設現場へ来ただけでも驚きなのに、一緒に建設に参加するですてぇー?!!!
それには私達兄弟だけでなく、現場の職人さん達も驚いていた。
特に職人さん達を取り仕切るリーダー的な存在。
皆んなからお頭(おかしら)と呼ばれている人は大慌て。
国王引っ捕まえてどう言うことかと問い詰めていたのだった。
ことの原因は兄さんの言葉だった。
"それって自分の子供でないといけなかったのか?
他の連中でも良かったんではないのか?
おっさんと同じ志をしている奴に任せたら良かったんじゃないのか?"
その言葉とそのあと兄さんと話をした内容で国王は思う事があった様で、ここに来なかった間息子達、つまり王子達と話し合いをしたそうだ。
王子達としてはいきなり変な事を言い出す国王に戸惑いどう言う事かと日々質問攻めにあってたそうだ。
「だから実際にここにきて彼らと触れ合って、城でいては体験できない事を体験させてやれば私の言葉も理解してくれるのではないかと...思いまして。」
国王の言葉にお頭は目と口をこれでもかと言わんばかり開いていた。
私達は隣でこちらをじっーと見つめる王子達を見るとニヤッと笑うのだった。
絶対何か起こる!!
そんな予感がしたので私は何か理由をつけてこの場から去ろうと思ったのだが...。
"なんだそんなことか。なら今日からよろしくな!"
と、満面の笑顔を王子達に向けて言い放つブルーム兄さん。
この時ほどこの兄の能天気さを恨む事になるとは思わなかった。
国王も自らお頭を説得して王子達も建設作業に参加する事になったのだが...。
相手は温室育ちのボンボン。
汗をかく事、汚い事を率先してするはずもなく、彼らは高みの見物状態だった。
国王は相変わらず率先して他の人達と作業を黙々とこなしている。
私達はお頭に頼まれて王子達の相手をしながらの作業となった...というか、ほぼ王子達の相手がメインとなった。
「おい!お前!暑いぞ!あおげ!」
「おい!お前!兄さんに飲み物を!」
などなど。
ほぼ私に命令するクソ双子王子達。
何回尻尾で吹き飛ばしたろうかと思った事か。
その度兄さん達に止められて渋々言う事を聞くハメに。
肝心の言い出しっぺのブルーム兄さんはと言うと...。
なぜか皇太子が付きっきりで兄さんの行動を見張っている??感じ。
でも兄さんはその状況をなんとも思ってないのか平然と構えて作業をこなしていた。
時々皇太子が兄さんに質問を投げかけていた。
「お前。名前は?」
"俺か?俺はブルームだ。"
「あれはお前たちの兄弟なのか?」
"ああ。弟と妹だ。俺の自慢の兄弟だ。"
「ドランゴンなんだろう?なぜいまだに兄弟で一緒に居るんだ?
巣立ちの時期は過ぎてるのだろう?」
"お前、ドラゴンの事について詳しいんだな。"
「...そんな事はない。ただ、本を読むのが好きで、仕事の合間に読んで知識を蓄えているだけだ。」
"スゲェ~。俺馬鹿だからさ、勉強とか嫌いなんだ。逆にこうやって体を動かすのが好きなんだ。
巣立ちの時期は過ぎてるよ。でも、俺たちはずっと一緒なんだ。
色々あってな。ぱっと見そうは見えないと思うけどな。
俺たちは兄弟五人揃って一人前なんだ。
だからこれでいいんだ。"
兄さんの言葉に、あと人柄?に惹かれたのか皇太子はひたすら兄さんにべったりでずっと側についているのだった。
それには私達兄弟だけでなく、現場の職人さん達も驚いていた。
特に職人さん達を取り仕切るリーダー的な存在。
皆んなからお頭(おかしら)と呼ばれている人は大慌て。
国王引っ捕まえてどう言うことかと問い詰めていたのだった。
ことの原因は兄さんの言葉だった。
"それって自分の子供でないといけなかったのか?
他の連中でも良かったんではないのか?
おっさんと同じ志をしている奴に任せたら良かったんじゃないのか?"
その言葉とそのあと兄さんと話をした内容で国王は思う事があった様で、ここに来なかった間息子達、つまり王子達と話し合いをしたそうだ。
王子達としてはいきなり変な事を言い出す国王に戸惑いどう言う事かと日々質問攻めにあってたそうだ。
「だから実際にここにきて彼らと触れ合って、城でいては体験できない事を体験させてやれば私の言葉も理解してくれるのではないかと...思いまして。」
国王の言葉にお頭は目と口をこれでもかと言わんばかり開いていた。
私達は隣でこちらをじっーと見つめる王子達を見るとニヤッと笑うのだった。
絶対何か起こる!!
そんな予感がしたので私は何か理由をつけてこの場から去ろうと思ったのだが...。
"なんだそんなことか。なら今日からよろしくな!"
と、満面の笑顔を王子達に向けて言い放つブルーム兄さん。
この時ほどこの兄の能天気さを恨む事になるとは思わなかった。
国王も自らお頭を説得して王子達も建設作業に参加する事になったのだが...。
相手は温室育ちのボンボン。
汗をかく事、汚い事を率先してするはずもなく、彼らは高みの見物状態だった。
国王は相変わらず率先して他の人達と作業を黙々とこなしている。
私達はお頭に頼まれて王子達の相手をしながらの作業となった...というか、ほぼ王子達の相手がメインとなった。
「おい!お前!暑いぞ!あおげ!」
「おい!お前!兄さんに飲み物を!」
などなど。
ほぼ私に命令するクソ双子王子達。
何回尻尾で吹き飛ばしたろうかと思った事か。
その度兄さん達に止められて渋々言う事を聞くハメに。
肝心の言い出しっぺのブルーム兄さんはと言うと...。
なぜか皇太子が付きっきりで兄さんの行動を見張っている??感じ。
でも兄さんはその状況をなんとも思ってないのか平然と構えて作業をこなしていた。
時々皇太子が兄さんに質問を投げかけていた。
「お前。名前は?」
"俺か?俺はブルームだ。"
「あれはお前たちの兄弟なのか?」
"ああ。弟と妹だ。俺の自慢の兄弟だ。"
「ドランゴンなんだろう?なぜいまだに兄弟で一緒に居るんだ?
巣立ちの時期は過ぎてるのだろう?」
"お前、ドラゴンの事について詳しいんだな。"
「...そんな事はない。ただ、本を読むのが好きで、仕事の合間に読んで知識を蓄えているだけだ。」
"スゲェ~。俺馬鹿だからさ、勉強とか嫌いなんだ。逆にこうやって体を動かすのが好きなんだ。
巣立ちの時期は過ぎてるよ。でも、俺たちはずっと一緒なんだ。
色々あってな。ぱっと見そうは見えないと思うけどな。
俺たちは兄弟五人揃って一人前なんだ。
だからこれでいいんだ。"
兄さんの言葉に、あと人柄?に惹かれたのか皇太子はひたすら兄さんにべったりでずっと側についているのだった。
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