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第一章
1-132 国王陛下って...
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建設図案を見る限りかなり大きな建物となりそうだった。
砦??って感じるのは気のせいかなぁ?
横にも広く、縦にも大きく広い建物だ。
吹き抜けになっている感じで、二階?三階建??なのかな?
人間向けの仕様とドラゴン向けの仕様となっていた。
カウンターや書類棚、机などは人間仕様に造る感じだ。
しかし、窓の一部や壁、扉などはドラゴン向けに造られる感じだった。
特にドラゴンの里側の窓と壁は完全にドラゴン向けだ。
今までにない建物ができそうだった。
"なーここの部分にテラス欲しくない?
家にあるみたいなやつ。"
"それは良いですね。ドラゴンから人間の姿に戻るときにテラスがあると便利ですからね。"
"あ!僕は池が欲しいなぁー。水浴びや水飲み場として欲しいよね。"
"私天井の窓を開きじゃなくて引にして欲しいかも。
開きだとドラゴンの翼の羽ばたきだけでも壊れそうだからね。
引ならちゃんと留め具がしっかり造られてたら問題ないしね。"
「なら、扉も同じだな。壁も片側だけ変えずに全体的に同じ壁にする方が良いよな。」
図案を見ながら兄弟で夢中で話し合っているとちゃっかり国王はその話を聞いており、話ししている事を全て紙に書いていた。
「凄いなぁー。」
国王様は自分がメモした内容を見ながら驚いていた。
話に夢中になっていた私達もその国王様のこえにハッとしてまわりを見渡して、自分達の近くで国王様がいた事に驚いた。
"えっ?!なんで?!"
思わずそう言ってしまった私に国王様は笑いながら返事をくれた。
「いやいや君達の話に興味が湧いてね。しかし、君達の案はどれも素晴らしいね。
よし、図案に書きたそう。」
そう言うと国王様は私達が持っている図案に私達が話ししていた内容を全て書き足して行くのだった。
あまりの展開に唖然とする私達。
ギルマスとツルピカさんはもう国王様を止める事を放棄した様だ。
やることなす事を黙って見守っていたのだ。
「よし!これでどうだ?うん。最初の私の案より素晴らしいではないか。
建物の方向性はこれでいこう。
他にも案を思いついたら言ってくれよ!」
そう言うと国王様は私達から図案を貰うねっと言って取っていき、建築士と思われる人物に見せに行ったのだった。
私達は一連の国王様の奇行??をただ見つめるしかなかった。
"ねぇ~。ギルマス。あの人本当に国王様なの?"
"そっくりさんとかじゃないよなぁ?"
"一国の王様ですよね?"
"なんか身内のおじさんによく似てるんだけど...。"
「ああ。なんかじぃーさんにそっくりな行動をしてる気がする...。」
私達の言葉にギルマスははははっと乾いた笑い声しか返してくれなかった。
目の前では建築士と思われる人物と一緒に図案を見ながら楽しそうに話す国王様。
私達兄弟の中の国王陛下という人物像が大きく変わったのだ。
"私今まで国王っていう人種って、華やかに着飾ってふんぞり返ってるってイメージだったんだ。"
"あっ。それわかる。俺もだ。"
"私もです。豪華な衣服を着て高そうな椅子に座っていて、決して自分から汚れ仕事なんかしないって感じです。"
"僕もそう思ってた。今までは。"
「俺もだ。でも、目の前にいるあの人が国王て言うなら全く違うな。」
"そうね。昨日も思ったけど、あの人は只者じゃないわね。"
私達兄弟の言葉にギルマスとツルピカさんは複雑な表情をしていた。
砦??って感じるのは気のせいかなぁ?
横にも広く、縦にも大きく広い建物だ。
吹き抜けになっている感じで、二階?三階建??なのかな?
人間向けの仕様とドラゴン向けの仕様となっていた。
カウンターや書類棚、机などは人間仕様に造る感じだ。
しかし、窓の一部や壁、扉などはドラゴン向けに造られる感じだった。
特にドラゴンの里側の窓と壁は完全にドラゴン向けだ。
今までにない建物ができそうだった。
"なーここの部分にテラス欲しくない?
家にあるみたいなやつ。"
"それは良いですね。ドラゴンから人間の姿に戻るときにテラスがあると便利ですからね。"
"あ!僕は池が欲しいなぁー。水浴びや水飲み場として欲しいよね。"
"私天井の窓を開きじゃなくて引にして欲しいかも。
開きだとドラゴンの翼の羽ばたきだけでも壊れそうだからね。
引ならちゃんと留め具がしっかり造られてたら問題ないしね。"
「なら、扉も同じだな。壁も片側だけ変えずに全体的に同じ壁にする方が良いよな。」
図案を見ながら兄弟で夢中で話し合っているとちゃっかり国王はその話を聞いており、話ししている事を全て紙に書いていた。
「凄いなぁー。」
国王様は自分がメモした内容を見ながら驚いていた。
話に夢中になっていた私達もその国王様のこえにハッとしてまわりを見渡して、自分達の近くで国王様がいた事に驚いた。
"えっ?!なんで?!"
思わずそう言ってしまった私に国王様は笑いながら返事をくれた。
「いやいや君達の話に興味が湧いてね。しかし、君達の案はどれも素晴らしいね。
よし、図案に書きたそう。」
そう言うと国王様は私達が持っている図案に私達が話ししていた内容を全て書き足して行くのだった。
あまりの展開に唖然とする私達。
ギルマスとツルピカさんはもう国王様を止める事を放棄した様だ。
やることなす事を黙って見守っていたのだ。
「よし!これでどうだ?うん。最初の私の案より素晴らしいではないか。
建物の方向性はこれでいこう。
他にも案を思いついたら言ってくれよ!」
そう言うと国王様は私達から図案を貰うねっと言って取っていき、建築士と思われる人物に見せに行ったのだった。
私達は一連の国王様の奇行??をただ見つめるしかなかった。
"ねぇ~。ギルマス。あの人本当に国王様なの?"
"そっくりさんとかじゃないよなぁ?"
"一国の王様ですよね?"
"なんか身内のおじさんによく似てるんだけど...。"
「ああ。なんかじぃーさんにそっくりな行動をしてる気がする...。」
私達の言葉にギルマスははははっと乾いた笑い声しか返してくれなかった。
目の前では建築士と思われる人物と一緒に図案を見ながら楽しそうに話す国王様。
私達兄弟の中の国王陛下という人物像が大きく変わったのだ。
"私今まで国王っていう人種って、華やかに着飾ってふんぞり返ってるってイメージだったんだ。"
"あっ。それわかる。俺もだ。"
"私もです。豪華な衣服を着て高そうな椅子に座っていて、決して自分から汚れ仕事なんかしないって感じです。"
"僕もそう思ってた。今までは。"
「俺もだ。でも、目の前にいるあの人が国王て言うなら全く違うな。」
"そうね。昨日も思ったけど、あの人は只者じゃないわね。"
私達兄弟の言葉にギルマスとツルピカさんは複雑な表情をしていた。
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