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第一章 

1-120 今後の対策 ドラゴン側

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 迷子になっていたドラゴンの子供を無事に家に帰すことができた。

群れで来ていたドラゴン達も子供が無事なのを確認すると何事もなかった様に里へと戻っていった。

その場に残されたのは私達家族と破壊された山...。

なくなった山をじっと見つめていると両親は何事もなかったように帰り出したのだ。

それを兄達が止めてどうするか話し合った。

"わかったわよ!私達でなおしておくからあなた達はギルドに戻って報告でもしてきたら良いわ!"

そう言って急かすように私達をその場から離さそうとする両親を不審に思いその場に兄達を見張りとして残し、私とフレアとローダンでギルドに向かった。

私達がギルドに向かおうとしたら両親が何かぶつぶつ文句を言っていたが聞かなかったことにした。

私は街の近くまでドラゴンの姿で飛び、街が見えてきたら人の姿に戻りギルドへ歩いてと向かった。

が、街の中心でギルマスと数名の冒険者達が待っていてくれた。

武装していたのには驚いたが念のためだと言うのでそう言う事にした。

「で、どうだったんだ??」

代表してギルマスが私達に質問してきた。

私達は互いの顔を見合わせてどうする?と勿体ぶったげにしているとギルマスがソワソワしだしたので素直に答える事にした。

"大丈夫よ。こっちに向かってきていたドラゴンの集団はあの子供の親族だったわ。
ちゃんと引き渡ししてきたから。
もう大丈夫よ。"

「ただ、人間に対して不審に思っている部分があるから今後もドラゴン関係に関しては早めに俺たちに相談してくれる方がいい。」

"今回のドラゴンは根がいい人達(ドラゴン)ばかりだったから良かったけど、全てのドラゴンがそういう訳にはいかないからね。"

"下手したら国一つ失うこともあるから気を付けてね。
一応父さん達がドラゴンの里長達に話はしに行ってくれるみたいだけど、それでも私達は私達で出来ることしておかないとね。"

「無駄な争いは避けて方がいいからな。」

私達の言葉を聞いてギルマスも集まって来ていた冒険者達もホッとしていた。

「わかった。これから俺はギルドに戻って他の街や国の連中にも報告と相談しておく。
今回は助かった。
お前さん達も今日はゆっくりしてくれ。
明日からまた頼むわ!!」

ギルマスはそう言うと一目散にギルドへと走って行った。

それに続く冒険者達。

私達はとりあえず家でゆっくりする事にした。

家に戻るとまだ兄達は帰ってきてなかった。兄達と両親が戻って来たのは夜遅くだった。

山を修復したのち里へ戻って今回の件を長老や長達に話してきたそうだ。

ドラゴンの里ではとりあえず人間とのトラブルや子供達の迷子に関しては全て長老へ報告。

報告を受けた長老が父さんか母さんに連絡して対応すると言う事になった。

昔ほど短気なドラゴンは減ったがそれでも我が子や仲間を失ったり傷つけられたら話は別。

しかし、無駄な争いを避けれるのであればという結論となったのだった。

"わかったわ。それを明日ギルドに行ってギルマスに話してくるわ。"

"お願いね。"

"一応里でも子供達の行動には十分注意する様には伝えてくれたけど、こればかりは予測不可能だからなぁー。"

"そうそう。縛り過ぎると反発してしまうしね。子育てって何回しても大変よ。"

両親はそう言うと夕食を無我夢中で食べている私達を見つめるのだった。

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