ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第一章

1-114 新たな問題

　翌日、いつもの様に冒険者ギルドに行くとギルドの前に冒険者ギルドのギルドマスターと商業ギルドのギルドマスターが入り口前に二人並んで立っていた。

私達が声をかけようとしたら私達の周りを冒険者達が取り囲んだのだった。
その中にはツルピカさん達も居た。

なぜか皆んないつもと違った雰囲気を纏っていて、表情も少し強張った顔つきをしていた。

いつもとちがう状況に私達は警戒をして戦闘体勢をとろうとしたら二人のギルドマスターが私達の存在に気付いてゆっくりと私達の方へと向かってきた。

そして...

「すまんがお前達裏に来てくれ。」

冒険者ギルドマスターがそう言って建物の裏へと向かって行った。

私達を取り囲んでいる冒険者達が私達に進めと促して来るので、私達は抵抗せずに素直にギルドマスター達の後をついて行くことにした。

ギルドの裏に着くと一瞬にして重い空気となった。

ギルドマスター達の顔も更に険しくなった。

私達は目配せですぐに迎撃できるよに体制をとると...?!!

ギルドマスター二人と私達を取り囲んでいた冒険者達が一気に土下座をしたのだった。

あまりの行動に私達は固まってしまい目を点にしてしまった。

「すまねぇー！！！」

彼らはそう言って頭を下げたまま微動たりとしないのだ。

"えっ？？何が？"

「なにがあったんだ？」

土下座して動かない彼らに声をかけるも返答がないし、本当に動かない。

私とフレアは困り果てどうしようか悩んでいるとブルーム兄さんが彼らの態度に痺れを切らして吠えだしたのだ。

"おい！お前らぁーーー？！何か言えよ！！！口はどこ言ったんだぁー！！"

ブルーム兄さんは叫びながら足踏みをすると地面に亀裂が入りだした。

私達は急いで兄をとめながら彼らに再度声をかけるとギルドマスター達がボツボツと話し出した。

「じ、実は...。」

ギルドマスター達が話す内容をまとめると、依頼をこなしにある冒険者パーティーがドラゴンの里との境に迷い込んでしまった。

そこまではとくに問題はないのだが、自分達を襲ってきた魔物と一緒に魔物に襲われていたドラゴンの子供も斬りつけてしまったとの事だった。

ドラゴンの子供はその冒険者達が応急処置をしてギルドに連れて帰って来たとのこと。

しかし未だに意識が戻らず困り果ててしまい、私達に助けを求める為に待っていたと言うのだ。

できたらそのドラゴンの親も探して欲しいとの事だった。

「だからってここまでする必要があるのか？」

"そうよ。普通に言ってくれたらいいのに。"

フレアと私がそう言うと皆んな唖然としていたのだ。

えっ？？

逆に彼らのその反応に私達驚いてしまったのは言うまでもない。