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第一章 

1-104 世界単位で子分が?!

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 恐怖のお説教後の日々はちゃんと義務付けられた事を守りながら過ごしていた。

私達の生活で変わってきた事はそれだけではなかった。

一番変わったのは、次から次へと他の国や街から来る新人冒険者を含めた新人冒険者連合の人達だ。

この街の新人冒険者達はともかく、他の国や街から来た新人冒険者達の私達兄弟に対する態度が(クソ)変わったのだ。

最初は汚いものを見る目で見ていたのが、今や気持ち悪いぐらいの目を輝かせて見つめてくる。

それだけならまだしも、私達兄弟が街を歩くだけで道端に整列して敬礼したり、自ら荷物持ちに名乗り出たりと行動が奇怪になってきたのだ。

なにより凄いのが、私達兄弟の(クソ)熱い信者になりドラゴン兄弟愛好会(ファンクラブ)まで結成していたのだ。

このファングラフの会長はツルピカさんで、大きくドラゴン兄弟愛好会(ファングラブ)と言うものがあるなか、各兄弟ごとの小さな愛好会(ファンクラブ)が存在した。

そしてその愛好会(ファングラブ)の人達は私達兄弟を模した木彫り人形を各自持参して参加するしきたりのようなものが存在していた。

なにより週に一回はその集まりに私達兄弟もお呼ばれするのだ。

そんな状況に保護者達は生暖かい眼差しを向けながら黙認してくれているのだ。

基本私達に害がなければいいらしい。

なにより彼らが私達に友好的になってくれた事により依頼がスムーズにこなせる様になったのと、他国や他の街との交流が友好的になっていた。

今回のこの新人冒険者達との交流?面倒見ることによって今まで得られなかった利益を国単位んで得られた事がなにより大きかったようで、私達の存在は世界単位で友好的なドラゴンとして認可されたのだ。

その褒賞として私達兄弟とその保護者は世界的な国賓としての位を貰った。

これってなに?って聞くと、どうやら私達兄弟とその保護者は顔パスで自由に国を行き来できる上に、住みたい所に自由に住めて生活の全てを世界のお偉いさんが全て見てくれると言うのだ。

その代わり私達は人間の友好的なドラゴンとして過ごす事と、冒険者ギルドから依頼された事はある程度協力する事がお願いされた。

別に義務付けられた訳でないので了承した。

何より私達は世界単位で子分が出来た気持ちで嬉しくて仕方がなかった。

保護者達は私達が図に乗らないように見張るのが大変だが、私達が楽しそうに生き生きと生活している事が何よりだと言って本当はかなり喜んでいるのだった。

そしてこの事はドラゴン族にとって大きな革命となっているとはこの時私達兄弟もその保護者達も思いもよらなかったのだ。



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