ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第一章

1-100 私達の実力を知って

　私の可愛い弟にいちゃもんつけた隣街の新人冒険者を毒の糸が狙った時だった。

弟のスキル"毒の無効化"が発動した。

そのおかげで奴は毒を喰らう事はなかったが、糸には絡まった様だ。

そなまま食われてしまえ！と思ったが、見捨てると側に居た弟の所為にされたら腹が立つので仕方なしに助ける事にした。

"皆んな気を引き締めるわよ！あんたら死にたくなかったら大人しくしててね。"

私はそう言ってメンバー全員に保護結界をかけて魔物退治を行う事にした。

"ツルピカさん。私達がいつもの様にやるからコイツらたのんだよ！"

「おう！あとは任せとけ！」

ツルピカさんとの簡単な打ち合わせを済ませると私達は目線で合図をして周囲に集まって来た魔物退治を行う事にした。

ブルーム兄さんは見た目通りに剣を振りかざして猪突猛進。

ラース兄さんはブルーム兄さんを餌にして魔法で罠を張ったりして巧みに魔物を退治して行く。

ローダンは見かけに反してえげつない攻撃魔法を繰り出して魔物を退治して行く。

側から見るとキリル姐さんの分身の様な戦いぶりだ。

フレアはブーメラン、弓などの飛び道具や折れた木の幹などを使って魔物退治して行く。

私はと言うとデコピン、ビンタ、イシツブテ攻撃で片付けて行く。
私が下手に魔法を使うと加減をするのを忘れて森が炭化してしまうので地味な戦法で退治して行くのだ。

地味と言っても私の戦い方を見ているツルピカさんをはじめとして、新人冒険者達は自分のデコやアソコを押さえながら青ざめていくのだ。

彼らは気付いて居なかったが、私他の周りには三百を超える魔物の集団がいたのだ。

それを私達は鼻歌混じりに次々と倒して行くのだった。

自分達の目の前で繰り広げられる光景に生意気こいていた新人冒険者達は震えながらツルピカさんに声をかけていた。

「あ、あのう。本当にコイツらガキなんですか？」

「魔物の化身とかではないんですよね？！」

「あ？コイツらか？コイツらは俺たちの街の救世主で人間の見方をしてくれているドラゴンの子ども達だ。
見た目は人間だが、本来の姿はドラゴンだぜ。
お前達も噂ぐらいはしってるだろう？」

「俺は違うぞ。俺はれっきとした人間だ。爺さんが有名な冒険者だ。」

ツルピカさんの言葉にすかさずフレアが訂正をかける。

隣街の新人冒険者達は何がなんやら訳がわからない感じになっていた。

「とにかく、コイツらがいる限りお前たちは魔物達に殺される事はない。
いいか。ガキだからといって甘く見るな。コイツらはここにいるメンバーの中で一番強い連中だからな。
死にたくなかったら仲良くしろよ。」

ツルピカさんの言葉を聞きながら私達の戦闘シーンを見つめる彼ら。

そして素直に頷いたのだった。