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第一章 

1-88 人間の姿をした別の生き物説?!

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 フレアはニコニコ顔でヘロヘロになって床で寝そべっている私達兄弟と同じ姿勢になり見つめてくる。

「ねぇ~。今度は何して遊ぶ?」

目を輝かせてまだまだ遊び足りない表情をするフレア。

そんなフレアとは正反対で、疲労困憊気味の私達兄弟。

鬼ごっこ、相撲、かくれんぼ...。

他にも一方的に振り回されたり、玉変わりにされたりと...。

しかも全ての遊びはフレアの圧勝だ。

何度もいうが、フレアは人間の子供だ。

私達ドラゴン族みたいに強い鱗や爪や牙もない、ツルツルの肌をしてぷにぷにの腕や足や身体付きなのだ。

それなのに...それなのに...なんで、私他の方がこんなにヘロヘロになっているのかが解せないのだ。

"ねぇ~、フレアは疲れないの?"

「ぜんぜん。だって楽しいもん!!」

"いや、私達と楽しいけど...。"

私の言葉に満面の笑顔を浮かべるフレア。

なんだろう...。
実はフレアがドラゴンで、私達が人間なのでは?

そう感じるぐらい違和感を感じてしまうのだ。

「ねぇ~早く遊ぼうよぉ~。」

フレアがそう言って私の手を掴んだ時だった。

「おっ?!お前達ここにいたのか。降りてこい。飯にするぞ!」

なんとライデンが様子を見に来たのだった。

どうやら話し合いは終わったようだ。

「あっ!じぃーちゃん!!やったぁー!ご飯だ!!」

フレアはライデンの姿を見ると勢いよく飛びついていった。

首がもげるのでは?というぐらい勢いよく飛びついたのにも関わらず平然と受け止めるライデン。

(やっぱりこの人達、見た目が人間の姿しているだけで絶対違う生き物だ。)

私達兄弟はヘロヘロの体を這いずらせながらそう心の中で呟いたのだ。

「どうしたお前達?そんなヘロヘロで???」

自分の孫であるフレアとは正反対にヘロヘロになっている私達をみて不思議そうに質問してくるライデン。

"ちょっとね。"

"はしゃぎすぎただけさ"

"そうです"

"そうなのです"

私達兄弟はそれだけをなんとか絞り出して伝え、ライデンの居る部屋の出入りへと向かった。

ライデンは私達の言葉に疑問を感じながらも私達が近づいてくると、ヒョイっと持ち上げて肩や背中に乗せていくのだった。

私達兄弟が全員、ライデンの体のどこかしらに捕まっているのを確認すると...?!

なんと、ライデンは階段を降りずに普通に飛び降りたのだった。

えっ?翼もない人間ですよね???

ここ、地上から五メートル以上離れてますよ???!!!

そんな事を心の中で思いながらも平然と飛び降りるライデン。

そして...何事もなかったように着地...。

"兄さん...人間ってなに?"

"俺に聞くな...わかるかぁー!"

"僕でもわかりません"

"僕も"

「いやぁー、久しぶりにやったが、まだまだ俺様も現役だなぁー。」

「じぃーちゃん凄い!!」

ドン引きする私達をよそに楽しそうに笑うライデンとフレアだった。
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