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第一章
1-60 悪者退治という名の料理を?!
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彼らが、私達をつけ狙っている奴らにお仕置きをしに行ってくると言って、出かけてから2日がだった日の事だった。
いつものように、家の周りで兄弟で戯れあっていると出かけていたメンバーが沢山の荷物を持って帰って来たのだった。
???
確か...行きしは...それぞれ使い慣れた武器と防具を持って行ったのみだったはずでは??
そんな事を思いながら、マジマジと彼らを見つめていると、私達の後ろから両親の声がした。
"あら?!お帰りなさい。思ったより早かったわね!"
"おっ?!帰って来たか?!お帰り!"
笑顔で出迎える両親に、彼らも笑顔で手を振っていた。
「おーい!予定より少し時間がかかったが、もう大丈夫だぞ!」
そう叫びながら、彼らは沢山の荷物を持って我が家へ向かってくるのだった。
あまりの状況に、私達兄弟は固まったまま目だけを動かして見ていたのだ。
どう見ても、数日前に出かけたメンバーだ。
傷一つなく、それどころかピカピカになって戻って来ている気が...。
それに、そのたくさんの荷物!!なに?
そう思いながら見つめていると、両親と楽しげに会話しだしたのだった。
"あらあら。皆んな、もしかして装備新しくして来た?"
「いや!そのままだせ。多少磨いてはもらったがなぁー!」
「あ、これ。皆んなへのお土産よ。」
"そんなに沢山どうしたんだ?!道中目立っただろう?"
「あー。大丈夫。ギリギリまで、鞄の中に入れて帰って来てたから。」
「敷地内に入ってから取り出したのよ。驚かしたくて。あっ!もちろん、全てタダよ。」
そう言って、笑顔で話すが...。
えー...と...。
私達兄弟は、何を言ったらいいのか分からず、ただひたすら黙っていた。
すると。
「ちょっと。せっかく、私らが帰って来たんだからサァー。挨拶ぐらい欲しいなぁー。」
ティファナお姉ちゃんがそう言って、私達の顔を覗き込んできた。
私達は、なんとか声を絞り出した。
"お、お帰りなさい。"
私達がそう言うと、すごく嬉しそうな表情を向けてくれたのだった。
そして、私達を抱き上げて家の中へ。
荷物も持って入ろうとしたが、量が多かったので、お母さんに鞄に戻すように言われて渋々戻していたのだった。
久しぶりに、皆んな揃ってリビングでお茶を楽しんだ。
ただお茶をのむだけでなく、報告も兼ねていた。
"所で、首尾は?"
最初に切り出したのはお母さんだった。
すると、ニカって皆んな怪しげな笑みを浮かべた。
私達兄弟は、とりあえず兄弟身を寄せ合って話を聞く事にした。
(いつでも逃げれるように)
「大丈夫だ。もう、お前さん達に手を出すアホやバカはいなくなったぜ。」
ライディンおじさんが、そう返事を返すとキリル姐さんが全て話してくれたのだった。
「出かけた初日に、カモ(敵)からやって来たのよ。
それも、全員でよ?素晴らしいでしょう?
カモがくるなら、ちゃんと美味しく狩って(叩きのめして)料理(縛り上げ)しないとねぇー。
瞬殺だったわ。
息の根止める前に、自白はさせてるわ。
ちゃんと、メインディシュ(黒幕)まで堪能(見つけた)したわよ。
あとは、美味しくなる様調理(締め上げて)して。
あっ!途中、香辛料(手加減するのを忘れて)間違えてね、2、3箇所黒焦げ(国が吹っ飛んだ)になったけど...いいかなぁ?
で、最終的には全て狩とって(見つけだして、縛り上げて)、お仕置き(半殺し&再起不能に)してきたわ。」
キリル姐さんの言葉に、私達兄弟は震えた。
なぜが、所々違う言葉が聞こえた...ような...。
本能的に、ヤバいと警告アラームが鳴っていたのだった。
"もしかして、焦がしたのは...野菜(街)だよな?メイン(国)ではないよなぁ?"
お父さんが恐る恐る質問していた。
「えっ?メインよ?でも、大丈夫。少しだから。(お城半壊したぐらいよ)」
笑顔で話すキリル姐さん。
しかし、周りの空気は何とも言えない感じだった。
だって、皆んなどことなく苦笑いしていたからだ。
いつものように、家の周りで兄弟で戯れあっていると出かけていたメンバーが沢山の荷物を持って帰って来たのだった。
???
確か...行きしは...それぞれ使い慣れた武器と防具を持って行ったのみだったはずでは??
そんな事を思いながら、マジマジと彼らを見つめていると、私達の後ろから両親の声がした。
"あら?!お帰りなさい。思ったより早かったわね!"
"おっ?!帰って来たか?!お帰り!"
笑顔で出迎える両親に、彼らも笑顔で手を振っていた。
「おーい!予定より少し時間がかかったが、もう大丈夫だぞ!」
そう叫びながら、彼らは沢山の荷物を持って我が家へ向かってくるのだった。
あまりの状況に、私達兄弟は固まったまま目だけを動かして見ていたのだ。
どう見ても、数日前に出かけたメンバーだ。
傷一つなく、それどころかピカピカになって戻って来ている気が...。
それに、そのたくさんの荷物!!なに?
そう思いながら見つめていると、両親と楽しげに会話しだしたのだった。
"あらあら。皆んな、もしかして装備新しくして来た?"
「いや!そのままだせ。多少磨いてはもらったがなぁー!」
「あ、これ。皆んなへのお土産よ。」
"そんなに沢山どうしたんだ?!道中目立っただろう?"
「あー。大丈夫。ギリギリまで、鞄の中に入れて帰って来てたから。」
「敷地内に入ってから取り出したのよ。驚かしたくて。あっ!もちろん、全てタダよ。」
そう言って、笑顔で話すが...。
えー...と...。
私達兄弟は、何を言ったらいいのか分からず、ただひたすら黙っていた。
すると。
「ちょっと。せっかく、私らが帰って来たんだからサァー。挨拶ぐらい欲しいなぁー。」
ティファナお姉ちゃんがそう言って、私達の顔を覗き込んできた。
私達は、なんとか声を絞り出した。
"お、お帰りなさい。"
私達がそう言うと、すごく嬉しそうな表情を向けてくれたのだった。
そして、私達を抱き上げて家の中へ。
荷物も持って入ろうとしたが、量が多かったので、お母さんに鞄に戻すように言われて渋々戻していたのだった。
久しぶりに、皆んな揃ってリビングでお茶を楽しんだ。
ただお茶をのむだけでなく、報告も兼ねていた。
"所で、首尾は?"
最初に切り出したのはお母さんだった。
すると、ニカって皆んな怪しげな笑みを浮かべた。
私達兄弟は、とりあえず兄弟身を寄せ合って話を聞く事にした。
(いつでも逃げれるように)
「大丈夫だ。もう、お前さん達に手を出すアホやバカはいなくなったぜ。」
ライディンおじさんが、そう返事を返すとキリル姐さんが全て話してくれたのだった。
「出かけた初日に、カモ(敵)からやって来たのよ。
それも、全員でよ?素晴らしいでしょう?
カモがくるなら、ちゃんと美味しく狩って(叩きのめして)料理(縛り上げ)しないとねぇー。
瞬殺だったわ。
息の根止める前に、自白はさせてるわ。
ちゃんと、メインディシュ(黒幕)まで堪能(見つけた)したわよ。
あとは、美味しくなる様調理(締め上げて)して。
あっ!途中、香辛料(手加減するのを忘れて)間違えてね、2、3箇所黒焦げ(国が吹っ飛んだ)になったけど...いいかなぁ?
で、最終的には全て狩とって(見つけだして、縛り上げて)、お仕置き(半殺し&再起不能に)してきたわ。」
キリル姐さんの言葉に、私達兄弟は震えた。
なぜが、所々違う言葉が聞こえた...ような...。
本能的に、ヤバいと警告アラームが鳴っていたのだった。
"もしかして、焦がしたのは...野菜(街)だよな?メイン(国)ではないよなぁ?"
お父さんが恐る恐る質問していた。
「えっ?メインよ?でも、大丈夫。少しだから。(お城半壊したぐらいよ)」
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しかし、周りの空気は何とも言えない感じだった。
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