ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第一章

1-51 初めて知る名前

私達が次に目を覚ますと、家の中だった。

リビングの方から声がするので、ゆっくり降りていくと、沢山の人がいた。

驚いて固まっていると、私達の存在に気づいたお母さんがやってきて、私達を連れて人間達がいる場所まで連れて行った。

そこには、見慣れている人と一緒に新しく来た5人の人間がいた。

私達兄弟は警戒を示すが、お父さんやお母さん達は和やかな雰囲気を出していた。

なぜなんだ？と疑問に思いつつ私達は、新たに増えた5人を見つめた。

「しっかし、この子達はスノーフェルとランスロードの子供だったのか。」

「もうーあんたが早とちりするからよ？！ほら見て、あんなに警戒されて！」

「コイツが子供に警戒されるのは、今に始まった事ではないだろう？」

「本当よ！運が悪ければ、泣き叫ばれて近衛兵に囲まれるのよ？！それに比べたら、今回はまっしね。」

「そうだね。気絶だけで済んだからね。しかし、相変わらずスノーフェルの魔法は凄いね。人間の子供って信じちゃったよ。」

お父さんとお母さんに親しげに話す5人。

凶悪顔で、右頬に抉れた様な大きな傷のある体格の1番大きな男の人と。

胸が大きく服からはみ出しそうな勢いで、腰に双剣を刺した髪の短い女の人と。

ツンツン頭で年配の男の人と雰囲気が似ていて、大きな筒の様な武器を肩にかけた男の人と。

大きな黒色の帽子をかぶって、ワンピース風の服を着て変わった形の杖の様なものを持った女の人と。

糸目のエセ臭い雰囲気をかもしだした眼鏡をかけて、弓を持った男の人だった。

私はじとーーと見ていると、年配の見慣れた男の人が私の視線に気付いて、手招きしてきた。

「こっちに来てみろ。」

そう言われたので、恐る恐る5人に警戒しながらも近寄っていくと、抱き抱えられて膝に乗せられた。

私が慌てると兄達が慌てて年配の男性の元へ駆け寄り、私を降ろすよう訴えた。

すると兄達も抱えられて、私と同じ場所へ。

「よし！お前さん達に紹介するぞ！
この一見怪しそうな連中は、俺の冒険者パーティー仲間だ。
因みに、お前さん達の両親とも数少ない人間の親友だ。」

その言葉に、私達は驚いた。

両親は苦笑いしていた。
目の前の5人は、にこやかな表情をしていた。

「まず、あの凶悪そうな顔の奴だか、見た目はアレだが...根はクソ良いぞ！
この中で、1番子供好きだしな。名前は、【カジマル】だ。
  で、あの胸だけがバカデカイのが、あー見えて1番身のこなしは軽やかで、素早い。名前は、【ティファナ】だ。
　その横にいる、筒みたいな武器を持っている奴な。この中で1番目が良いんだ。名前は、【ライティ】だ。
　あと、魔女ぽい服を着ている奴な。見た目通り、魔女だ。魔法が得意で、使えない魔法はないんじゃないか？ってな感じだ。名前は、【キリル】だ。
　最後が、糸目のエセ臭い奴な。その認識で間違いないぞ。俺もそう思っているから。でも、弓の腕は世界一だ。名前は、【コスモ】だ。
　あっ、俺の名前もまだ教えてなかったな。俺の名前は、【ライデン】で、息子は、【ライフェル】。息子の嫁は、【ティティ】で、孫は【フレア】だ。
因みに、この5人は俺と同じでSSS級の冒険者だ。」

その言葉に、私達は驚いた。
目の前に、SSS級の冒険者が6人の上に初めて、年配の男性とその家族の名前を知ったからだ。