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第一章 

1-48 住む家が完成?!

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 皆んなで、わいわいと言いながら食べるご飯はあっという間に時間が過ぎた。

久しぶりに皆んなで楽しく食べたのもあってか、その日のお昼ご飯はとても美味しく感じた。

ご飯を食べ終わると、さっそく残りの作業に取り掛かるお父さんとお母さんと年配の男性。

そして、その息子さんも一緒に参加する事にした様だ。

女の人と子供は、私達兄弟とお留守番となった。

私は、以前にも会ったことがあるので平気だが、兄達は女の人とその子供にかなり警戒を示していた。

それに気付いた彼女は、特に自分から何もしなかった。

というか、普通に接してくれていた。

その甲斐もあったのか、気づけば兄達も彼女やその子供に懐いていた。

子供に関しては、以前会った時より少し大きくなっているうえ、力も増していた。

力自慢の兄達ですら、じゃれあいに負けていたのだった。

私達がそんな感じで楽しく過ごしている間にも、着実に次々と家柄完成していったのだった。

先程まで空高くあった太陽が沈みかけた頃、ようやく予定していた家が全て完成したのだった。

メインの家を中心として、家の周りにある大きな大木の上に、ツリーハウスのような感じで、小さめの家を3つ建てていた。

それぞれを、梯子や吊り橋で繋いで行き来が出来る様にしていた。

「ふうー。久しぶりに大仕事したぞ。」

「確かに。さすがに、明日は全身が痛み出すかもしれないですね。」

"ありがとう。2人が協力してくれたから、早く家ができたわ。"

"すまないなぁー。今度は、是非この家でゆっくりさせるからな。"

「おっ!期待しとくぜ。じゃー俺たちは、家に戻るな。
すぐ近くだから、何かあったら連絡してくれ。
 また、明日ここに来るからその時は、事情を説明してくれよ!」

そう言って、彼らは家路に着いたのだった。

家の横には馬小屋もあり、道中馬車を引っ張ってくれた馬達が休める様になっていた。

そして、魔物除けもしっかりされていたので、安全地帯となっていた。

早速、私達は完成した家の中に入っていった。

外から見ても大きな家だったが、中に入ると予想以上に広かった。

部屋も沢山あって、わざわざ木の上に余分に家を建てる必要があるのか?と思うぐらい広かった。

"お母さん。こんなに広いのに、なんで木の上にも家を建てたの?"

私が質問するとお母さんは、はぐらかさずに教えてくれた。

"木の上の家はね、倉庫とプライベートルームよ。
食料や必要な素材なんかを置いておく場所として、木の上に余分に作ったの。
あとは、お父さんと喧嘩したり、兄弟喧嘩したりして、1人になりたい時に使えるようにって、余分に作ったのよ。"

そう言うお母さんの言葉に、お父さんは頷いた。

"特に、スノー。君は、唯一の女の子だ。
これから大きくなった時、1人になりたいと思う時間が増えてもおかしくない。
その時になって、建てるよりはね...。
まぁ~、出来れば活躍する時がない事を祈るけどね。"

そう話すお父さんに、私は抱きついた。

"ありがとう。"

こうして、この日から私達家族は人間の世界で、人間として過ごす事になるのだった。


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