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第一章
1-17 お披露目会はいつ?
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翌朝になっても、お父さんとお母さんは若いままだった。
しかし若返っていたのは、見た目だけではなかったのだ。
私の魔法の効果で、なんと肉体も若返っていたのだった。
その為、衰えていた魔力等も現役時代に戻っていたのだった。
お父さんとお母さんの驚きは、半端なかった。
しかし、実際に若返っていて、それが一晩経っても戻らない...。
お父さんとお母さんは、色々深く考える事を放棄して、前向きに捉えて生活する事を選んだのだった。
そんなこんなの中、お父さんから話が上がった。
昨日長老達との話し合いで、私達の顔合わせの日取りが決まったと言う事だ。
それがいつかと言うと、この世界にある
2つの月が、同時に満月になる日に産まれた子供達を一斉に集めて、長老との面会となった。
実はこの世界には、月が2つ存在していた。
大きい月と小さい月の2つ。
満ち欠けが違う為、中々同時に同じ形の月が空に浮かぶ事はないのだった。
そんな2つの月が同時に満月になる事は、約300年に一度起こるのだそうだ。
ドラゴン族の平均寿命は約500年程だ。
現在長老のドラゴンが、490歳。
ちなみに、私の両親は290歳だ。
その為、人生で運が良ければ一度は見る事が出来る?と言うほどの、レアな日だった。
その満月の日に面会となったのだ。
更に今年は、なぜか長老の前で自己紹介と共にそれぞれの特技を披露する事になったのだった。
それが、成長の証として証明するのだとか...。
丁度その満月の日が、偶然にも1ヶ月後にあたるのだった。
それまで、私達は両親からそれぞれの成長に合わせての指導を受ける事になった。
長老の前で披露する特技を習得する為だ。
その為、どんな事をしたいか両親に聞かれた。
1番上の兄は、以前お父さんがして見せた《龍の威圧》がしてみたいと。
2番目の兄は、以前お母さんが使って見せた《防護壁》の魔法をしてみたいと。
下の弟は、わからないと答えたので、お母さんの提案で、《龍の寵愛》と呼ばれる仕草の一つの、《上目遣いで見つめる》と言う仕草をする事になった。
これは、兄弟の中で弟が1番上手で未だに家族の中で誰一人勝てた者がいないのだった。
4兄弟の中で、3人までは何とかする事が決まった。
問題は、私だった。
何でもお披露目が出来るが...。
その分、リスクが1番大きいのだった。
多分だが、何をさせても裏目に出そう...と言う、両親の嫌な予感が働いて中々決まらなかった。
しかも、お披露目会当日までだ...。
私以外の兄弟は、ずっと練習をしていたのに、私だけのんびり過ごす事になった。
あれから数日が経ち、とうとうお披露目会の当日が来た。
未だに私は、お披露目の時何をするか決まってなかった。
両親は、とりあえず...
"その場の空気を読んで対応する様に!"
"あまり目立った事はしたらダメ!"
とだけ私に告げたのだった。
しかし若返っていたのは、見た目だけではなかったのだ。
私の魔法の効果で、なんと肉体も若返っていたのだった。
その為、衰えていた魔力等も現役時代に戻っていたのだった。
お父さんとお母さんの驚きは、半端なかった。
しかし、実際に若返っていて、それが一晩経っても戻らない...。
お父さんとお母さんは、色々深く考える事を放棄して、前向きに捉えて生活する事を選んだのだった。
そんなこんなの中、お父さんから話が上がった。
昨日長老達との話し合いで、私達の顔合わせの日取りが決まったと言う事だ。
それがいつかと言うと、この世界にある
2つの月が、同時に満月になる日に産まれた子供達を一斉に集めて、長老との面会となった。
実はこの世界には、月が2つ存在していた。
大きい月と小さい月の2つ。
満ち欠けが違う為、中々同時に同じ形の月が空に浮かぶ事はないのだった。
そんな2つの月が同時に満月になる事は、約300年に一度起こるのだそうだ。
ドラゴン族の平均寿命は約500年程だ。
現在長老のドラゴンが、490歳。
ちなみに、私の両親は290歳だ。
その為、人生で運が良ければ一度は見る事が出来る?と言うほどの、レアな日だった。
その満月の日に面会となったのだ。
更に今年は、なぜか長老の前で自己紹介と共にそれぞれの特技を披露する事になったのだった。
それが、成長の証として証明するのだとか...。
丁度その満月の日が、偶然にも1ヶ月後にあたるのだった。
それまで、私達は両親からそれぞれの成長に合わせての指導を受ける事になった。
長老の前で披露する特技を習得する為だ。
その為、どんな事をしたいか両親に聞かれた。
1番上の兄は、以前お父さんがして見せた《龍の威圧》がしてみたいと。
2番目の兄は、以前お母さんが使って見せた《防護壁》の魔法をしてみたいと。
下の弟は、わからないと答えたので、お母さんの提案で、《龍の寵愛》と呼ばれる仕草の一つの、《上目遣いで見つめる》と言う仕草をする事になった。
これは、兄弟の中で弟が1番上手で未だに家族の中で誰一人勝てた者がいないのだった。
4兄弟の中で、3人までは何とかする事が決まった。
問題は、私だった。
何でもお披露目が出来るが...。
その分、リスクが1番大きいのだった。
多分だが、何をさせても裏目に出そう...と言う、両親の嫌な予感が働いて中々決まらなかった。
しかも、お披露目会当日までだ...。
私以外の兄弟は、ずっと練習をしていたのに、私だけのんびり過ごす事になった。
あれから数日が経ち、とうとうお披露目会の当日が来た。
未だに私は、お披露目の時何をするか決まってなかった。
両親は、とりあえず...
"その場の空気を読んで対応する様に!"
"あまり目立った事はしたらダメ!"
とだけ私に告げたのだった。
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