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第一章
1-11 初めての浮遊魔法
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お母さんの教え方はわかりやすかった。
子供の私でも、理解しやすい様に丁寧に教えてくれた。
そのかいもかってか、私は数日で魔法をいくつか習得する事が出来たのだった。
それは、異例の速さだった。
お母さんは、物覚えの早い私に驚きつつも、教えるのが楽しくなりついつい色々な魔法を教えてくれたのだった。
そして必ず最後にいつも同じ決まり文句を言うのだった。
それは...。
"いい?スノー。これは、お父さんには内緒よ"
私は必ず、うん!って返事をするものの、よくよく考えると使ったらバレるのでわ?と、思ってしまうのだった。
お母さんとの約束もあるので、お父さんと一緒の時は、浮遊魔法以外は使わない様にした。
なぜかと言うと...。
お父さんの驚きと、お怒りが半端なかったからだ。
あれは、初めて浮遊魔法を使った時だった。
いつもの様に、巣の近くの草原でお母さんに教えてもらって、初めて成功した時の事だ。
初めて自力で飛べて私は嬉しかった。
お母さんも、褒めてくれて喜んでくれた。
"スノー凄いわ!良かったわね。"
"うん!お母さん!私飛べたよ!
今、私も飛んでるよ!"
"そうね。飛んでるわ!"
私は嬉しくて、お母さんの周りを飛び回ったのだった。
そして、そのまま離れた所に居るお父さんや兄達に、自分の飛んでいる姿を見せたくて、そのまま向かったのだった。
"お母さん!私お父さん達にも見せて来る!"
"ちょっと!スノー待ちなさい!
ダメよ!"
私は嬉しさのあまりに、静止するお母さんの言葉を無視して、お父さん達の元へと行ったのだった。
お父さんと兄達は、じゃれ合いをしていた。
じゃれ合いをする事で、力加減や戦いの方法を身に付けていくのだと、前にお母さんが教えくれた。
私は浮遊魔法を使いながら、お父さん達の元へ。
そして、じゃれ合いをしている4人に空から声をかけたのだった。
"お父さん!ブルーム兄さん!ラース兄さん!ローダン!見て!
私飛べたよ!凄いでしょう!?"
空から聞こえる私の声に反応して、皆んな空を見上げた。
兄達は、自分一人で飛んでいる私を見て驚いていた。
そして、喜んでくれた。
ただ、お父さんを除いて...。
"スノー?凄いじゃないか!飛べたのか?"
"スノー?なんで?翼大きくなって...はないね?だったらどうやって?"
"お姉ちゃん?!凄い!"
兄や弟は喜んでくれているのに、お父さんだけが、驚きの表情から険しい表情になったのだった。
そして...。
"お前...。それは...。ぐっ!スノーフェル!母さん!どこだ!"
お父さんは、私を睨みつけるとお母さんの名前を叫んだのだった。
お母さんは、私の後を急いで飛んでいてので、すぐ駆けつけてくれた。
"あなた?居ますよ。そんなに怒鳴ないで下さい。子供達が怯えてます。"
お母さんは、私を包み込む様にそばに来て、私を自分の肩に乗せた。
そして、お父さんに聞こえない様に魔法を解く様に呟いたのだった。
私はお母さんの肩に乗り、浮遊魔法を解いた。
そして、お母さんと一緒にお父さん達のいる地上におりたのだった。
私達が地上に降り立つと、お父さんはお母さんに詰め寄って来た。
"今のはなんだ?!どういう事だ?!"
初めて見るお父さんの剣幕に、私はもちろんの事だが、兄や弟も怯えていた。
そんなお父さんに、お母さんは尻尾で一撃のビンタ?をした。
するとお父さんは、地面にめり込んだのだった。
"少しは落ち着きました?"
お母さんは、地面にめり込んだお父さんにそう言い放った。
(お母さん...強い。怒らさないようにしないと...)
その光景を見て、私達兄弟はそう思ったのだった。
地面にめり込んだお父さんは、ピクピク動いていたが、起き上がる様子はなかったのだ。
私はそっとお母さんに聞いてみた。
"お父さん、大丈夫なの?"
それは、他の兄弟も思っていた事だった為、視線がお母さんに集中した。
お母さんは笑顔で私達に答えてくれた。
"あら大丈夫よ。ちゃんと手加減はしてるから"
(えっ?これで?)
私と他の兄弟達は、地面にめり込んで動かないお父さんをただ見つめるしかなかった。
子供の私でも、理解しやすい様に丁寧に教えてくれた。
そのかいもかってか、私は数日で魔法をいくつか習得する事が出来たのだった。
それは、異例の速さだった。
お母さんは、物覚えの早い私に驚きつつも、教えるのが楽しくなりついつい色々な魔法を教えてくれたのだった。
そして必ず最後にいつも同じ決まり文句を言うのだった。
それは...。
"いい?スノー。これは、お父さんには内緒よ"
私は必ず、うん!って返事をするものの、よくよく考えると使ったらバレるのでわ?と、思ってしまうのだった。
お母さんとの約束もあるので、お父さんと一緒の時は、浮遊魔法以外は使わない様にした。
なぜかと言うと...。
お父さんの驚きと、お怒りが半端なかったからだ。
あれは、初めて浮遊魔法を使った時だった。
いつもの様に、巣の近くの草原でお母さんに教えてもらって、初めて成功した時の事だ。
初めて自力で飛べて私は嬉しかった。
お母さんも、褒めてくれて喜んでくれた。
"スノー凄いわ!良かったわね。"
"うん!お母さん!私飛べたよ!
今、私も飛んでるよ!"
"そうね。飛んでるわ!"
私は嬉しくて、お母さんの周りを飛び回ったのだった。
そして、そのまま離れた所に居るお父さんや兄達に、自分の飛んでいる姿を見せたくて、そのまま向かったのだった。
"お母さん!私お父さん達にも見せて来る!"
"ちょっと!スノー待ちなさい!
ダメよ!"
私は嬉しさのあまりに、静止するお母さんの言葉を無視して、お父さん達の元へと行ったのだった。
お父さんと兄達は、じゃれ合いをしていた。
じゃれ合いをする事で、力加減や戦いの方法を身に付けていくのだと、前にお母さんが教えくれた。
私は浮遊魔法を使いながら、お父さん達の元へ。
そして、じゃれ合いをしている4人に空から声をかけたのだった。
"お父さん!ブルーム兄さん!ラース兄さん!ローダン!見て!
私飛べたよ!凄いでしょう!?"
空から聞こえる私の声に反応して、皆んな空を見上げた。
兄達は、自分一人で飛んでいる私を見て驚いていた。
そして、喜んでくれた。
ただ、お父さんを除いて...。
"スノー?凄いじゃないか!飛べたのか?"
"スノー?なんで?翼大きくなって...はないね?だったらどうやって?"
"お姉ちゃん?!凄い!"
兄や弟は喜んでくれているのに、お父さんだけが、驚きの表情から険しい表情になったのだった。
そして...。
"お前...。それは...。ぐっ!スノーフェル!母さん!どこだ!"
お父さんは、私を睨みつけるとお母さんの名前を叫んだのだった。
お母さんは、私の後を急いで飛んでいてので、すぐ駆けつけてくれた。
"あなた?居ますよ。そんなに怒鳴ないで下さい。子供達が怯えてます。"
お母さんは、私を包み込む様にそばに来て、私を自分の肩に乗せた。
そして、お父さんに聞こえない様に魔法を解く様に呟いたのだった。
私はお母さんの肩に乗り、浮遊魔法を解いた。
そして、お母さんと一緒にお父さん達のいる地上におりたのだった。
私達が地上に降り立つと、お父さんはお母さんに詰め寄って来た。
"今のはなんだ?!どういう事だ?!"
初めて見るお父さんの剣幕に、私はもちろんの事だが、兄や弟も怯えていた。
そんなお父さんに、お母さんは尻尾で一撃のビンタ?をした。
するとお父さんは、地面にめり込んだのだった。
"少しは落ち着きました?"
お母さんは、地面にめり込んだお父さんにそう言い放った。
(お母さん...強い。怒らさないようにしないと...)
その光景を見て、私達兄弟はそう思ったのだった。
地面にめり込んだお父さんは、ピクピク動いていたが、起き上がる様子はなかったのだ。
私はそっとお母さんに聞いてみた。
"お父さん、大丈夫なの?"
それは、他の兄弟も思っていた事だった為、視線がお母さんに集中した。
お母さんは笑顔で私達に答えてくれた。
"あら大丈夫よ。ちゃんと手加減はしてるから"
(えっ?これで?)
私と他の兄弟達は、地面にめり込んで動かないお父さんをただ見つめるしかなかった。
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