異世界親父騒動記

第五章 親父たちと砂漠

親父たちの大後悔時間２！

前回までのあらすじ
地元漁師たちに因縁をつけられる親父たち。

　地元漁師たちは親父たちに舜殺された。
「い、以外と弱かった……」
「わしらが強すぎるのか？」
「うむ、それは違うと思うが……」
「戦利品を頂くでござる！」
「肯定であります！」
　そう言って親父たちは地元漁師の船を回収（強奪）して、ある作業を行った。
「うむ、ではドリフター号の改良を始めるとしよう！」
「わかった！」
「サルでもできる船の改良！」
「始めるでござる！」
「了解であります！」
「うむ、ではまず地元漁師さんたちから提供（強奪）した小舟を横一列に並べる！」
　黙々と小舟を並べる親父たち。
「並べ終わったぞ！」
「うむ、では次に小舟を繋げる！」
　黙々と縄などで小舟を繋げる親父たち。
「最後に我々の船であるドリフター号を乗せて固定する！」
　船?（筏）を乗せて固定した親父たちは万歳した。
「うむ、完成したね！」
「新ドリフター号でござる！」
「これで船酔いに悩まなくて済む！」
「肯定であります！」
　親父たちは完成を喜んだ。村正を除いて……。
「三国志のパクリじゃないのか？」
　村正の一言に親父たちは詰め寄った。
「それは言わない約束だろう！」
「うむ、その通りだよ！」
「空気を読むでござる！」
「肯定であります！」
　村正以外の親父たちも三国志のパクリという認識があった。
　こうして親父たちは新ドリフター号に乗って新たな船出を開始した。
　親父たちが船出してから一時間後。
　地元住民は白い目であるものを見ていた。
　あるものとは親父たちに因縁をつけた地元漁師たち。
　彼らは全裸で抱き合って倒れていた。
　親父たちが、舜殺した時に服が破けて裸になってしまい、さすがにそれは寒いだろうと思った親父たちの手によって抱き合う形で置いていたのだが、それを知らない地元住民達の目は「昼間から何やってんだ！」と語っていた。
　この一件がきっかけなのか村は廃村になるのだが、廃村のきっかけを作った親父たちはその事に気づくことはなかった。