異世界親父騒動記

マサカド

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第五章 親父たちと砂漠

親父たち、状態異常になる!

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前回までのあらすじ
親父たちはダンジョンから脱出したと思ったら別のダンジョンに落とされた。

 親父たちは憂鬱という名の状態異常になっていた。
「拙者達、呪われているのか?」
「村正……気持ちはわかるが……」
「うむ、そんな非科学的なことを言っては駄目だよ!」
「マイナス思考は駄目でござる!」
「肯定であります!」
 親父たちが憂鬱になった理由はダンジョンにあった。
 東の方向に移動したら、ダンジョンに落とされ、探索という名の破壊工作で脱出。
「まさか、ダンジョン一族の分家がいるとは思わなかった!」
「本家が倒されたことに驚いていたな!」
「うむ、だが後顧の憂いは絶った!」
「旅を再開するでござる!」
「肯定であります!」
 気を取り直して、また東に向かって旅立ったのだが、またダンジョンに落とされ、また探索という名の破壊工作で生還した。
「ダンジョン一族の分家の分家がいるとは……」
「子会社、孫会社か?」
「うむ、下請けとは違うと思うが……」
「思わずとツッコミを入れたくなったでござる!」
「肯定であります!」
 こうして、親父たちの精神は鰹節の削るが如くすり減っていき、憂鬱状態となった。
 だが、憂鬱になっても、親父たちは東に向かう。
 食欲(主に米)が原動力の親父たちは憂鬱になっても目的に向かって先に進むのだった。
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