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番外編
番外編 〝もしも親父たちがホラー映画に出演したら!〟前編
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「読者の皆様、こんにちわもしくはこんばんわ。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーをやっております村正です。今回はもしも親父たちがホラー映画に出演したら!をお送りしようと思います。どうぞお楽しみください」
ここはとある豪華ホテル。
親父たちはこのホテルに招待された。
「でかいホテルだな!」
「このホテルに招待した人に感謝だな!」
「本当でござる!」
「うむ、ではチェックインしよう!」
「肯定であります!」
そう言って、親父たちはメインロビーの受付でチェックインし、宿帳にそれぞれの名前を記入していった。
フロントは全員分記帳されたのを確認すると宿帳を後ろに設置してある金庫に閉まった。
「でかい金庫だな!」
「当ホテル自慢の金庫です。ワタクシ以外はオーナーしか開けることができないんですよ!」
「そうなんでござるか?」
影の目が怪しく光ったが、誰もその事に気づかなかった。
「では、お部屋に案内します!」
ボーイを先頭に親父たちは客室に向かう。
親父たちが泊まる部屋は五人で泊まるには豪華すぎた。
「スイートルームってやつか?」
「うむ、そのようだね!」
「初めて泊まるでござる!」
「肯定であります!」
「酒もあるぞ!」
「「「「ブドウ(くん)はぶれないな(でござる)!!」」」」
親父たちは全員が既婚者。
新婚旅行にも行ったが、熱海で旅館だったため、ホテルの部屋は珍しいのであった。
呑気に部屋の中を見てる親父たちだが、そんな親父たちを観察している者がいた。
観察者は親父たちをこのホテルに招待したオーナー。
「フフフ!マヌケな生贄が来たか!」
オーナーの正体は幽霊。
このホテルは幽霊たちが経営するホラーホテルだった。
親父たちを恐怖のどん底へ落とされそうとしていた。
時は流れて、深夜。
親父たちが泊っている部屋でポルターガイスト現象が起きていた。
椅子やテーブルが動き、物を叩く音、発光、発火が繰り返し起きていたが、親父たちは熟睡していた。
なぜか?
「グーーーーーーーーー!!」
答えは村正のイビキがうるさかったからだ。
村正のイビキがうるさい事を知っている親父たちは全員耳栓をして寝ている為、ポルターガイスト現象に気づかなかった。
その為、ポルターガイスト現象を起こしている幽霊たちは、困惑していた。
「なんで?こいつら、起きないんだ?」
「イビキウルサイ!」
「俺達、何やっているんだ?」
そんな中、ブドウが突然、起きあがった。
幽霊たちはチャンスとばかりにブドウの周りに椅子やテーブルを動かしていった。
そんな幽霊たちを無視して部屋の中心に来たブドウはブレイクダンスを踊り始めた。
「「「「え!」」」」
困惑している幽霊たちをよそに、ブドウは十分ほどブレイクダンスを踊った後、大の字になって熟睡した。
「寝ぼけていただけ!」
「何のために椅子を動かしていたんだ?」
「テーブルを動かすこっちに身にもなってほしいもんだ!」
「おい!ベッドに寝ている奴ら、少なくないか!」
一人の幽霊がベッドで寝ている親父たちを見た。
「何言ってるんだ!ちゃんとベッドで寝ているじゃないか?」
「何人だ?」
「三人だ!」
「一人は床で寝ているからベッドにいないだろ!」
「この部屋には何人泊っているんだ?」
その一言に幽霊たちは気づいた。
五人。この部屋に泊まったはずなのに、一人足りない。
「部屋には鍵が掛っているのに、何で一人いないんだ!」
「ブレイクダンス親父に目を奪われて、見逃していた!」
「探せ!」
すぐに見つかった。
天井に張りついて寝ている影が。
忍者である影にとって天井に張りついて寝ることなど朝飯前だが、それを知らない幽霊たちはパニックを起こしていた。
「ニュートンのリンゴの法則を無視しているぞ!」
「なんなんだ!こいつらは!」
「イビキウルサイ!」
こうして幽霊たちがパニックを起こしている間に夜は明けたのだった。
ここはとある豪華ホテル。
親父たちはこのホテルに招待された。
「でかいホテルだな!」
「このホテルに招待した人に感謝だな!」
「本当でござる!」
「うむ、ではチェックインしよう!」
「肯定であります!」
そう言って、親父たちはメインロビーの受付でチェックインし、宿帳にそれぞれの名前を記入していった。
フロントは全員分記帳されたのを確認すると宿帳を後ろに設置してある金庫に閉まった。
「でかい金庫だな!」
「当ホテル自慢の金庫です。ワタクシ以外はオーナーしか開けることができないんですよ!」
「そうなんでござるか?」
影の目が怪しく光ったが、誰もその事に気づかなかった。
「では、お部屋に案内します!」
ボーイを先頭に親父たちは客室に向かう。
親父たちが泊まる部屋は五人で泊まるには豪華すぎた。
「スイートルームってやつか?」
「うむ、そのようだね!」
「初めて泊まるでござる!」
「肯定であります!」
「酒もあるぞ!」
「「「「ブドウ(くん)はぶれないな(でござる)!!」」」」
親父たちは全員が既婚者。
新婚旅行にも行ったが、熱海で旅館だったため、ホテルの部屋は珍しいのであった。
呑気に部屋の中を見てる親父たちだが、そんな親父たちを観察している者がいた。
観察者は親父たちをこのホテルに招待したオーナー。
「フフフ!マヌケな生贄が来たか!」
オーナーの正体は幽霊。
このホテルは幽霊たちが経営するホラーホテルだった。
親父たちを恐怖のどん底へ落とされそうとしていた。
時は流れて、深夜。
親父たちが泊っている部屋でポルターガイスト現象が起きていた。
椅子やテーブルが動き、物を叩く音、発光、発火が繰り返し起きていたが、親父たちは熟睡していた。
なぜか?
「グーーーーーーーーー!!」
答えは村正のイビキがうるさかったからだ。
村正のイビキがうるさい事を知っている親父たちは全員耳栓をして寝ている為、ポルターガイスト現象に気づかなかった。
その為、ポルターガイスト現象を起こしている幽霊たちは、困惑していた。
「なんで?こいつら、起きないんだ?」
「イビキウルサイ!」
「俺達、何やっているんだ?」
そんな中、ブドウが突然、起きあがった。
幽霊たちはチャンスとばかりにブドウの周りに椅子やテーブルを動かしていった。
そんな幽霊たちを無視して部屋の中心に来たブドウはブレイクダンスを踊り始めた。
「「「「え!」」」」
困惑している幽霊たちをよそに、ブドウは十分ほどブレイクダンスを踊った後、大の字になって熟睡した。
「寝ぼけていただけ!」
「何のために椅子を動かしていたんだ?」
「テーブルを動かすこっちに身にもなってほしいもんだ!」
「おい!ベッドに寝ている奴ら、少なくないか!」
一人の幽霊がベッドで寝ている親父たちを見た。
「何言ってるんだ!ちゃんとベッドで寝ているじゃないか?」
「何人だ?」
「三人だ!」
「一人は床で寝ているからベッドにいないだろ!」
「この部屋には何人泊っているんだ?」
その一言に幽霊たちは気づいた。
五人。この部屋に泊まったはずなのに、一人足りない。
「部屋には鍵が掛っているのに、何で一人いないんだ!」
「ブレイクダンス親父に目を奪われて、見逃していた!」
「探せ!」
すぐに見つかった。
天井に張りついて寝ている影が。
忍者である影にとって天井に張りついて寝ることなど朝飯前だが、それを知らない幽霊たちはパニックを起こしていた。
「ニュートンのリンゴの法則を無視しているぞ!」
「なんなんだ!こいつらは!」
「イビキウルサイ!」
こうして幽霊たちがパニックを起こしている間に夜は明けたのだった。
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