異世界親父騒動記

マサカド

文字の大きさ
上 下
121 / 283
番外編

番外編 親父たちの忘年会かな?

しおりを挟む
「読者の皆様、こんにちわもしくはこんばんわ。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーをやっております村正です。今年も残りあとわずか。本当なら忘年会などで賑わっているはずですが、世の中が世の中なのでそうもいきませんね。よって今回の番外編は酒をテーマに送りたいと思います。お酒が飲める成人した人も逆にお酒が飲めない未成年の人も親父たちの馬鹿騒ぎを見て反面教師にしてください!」

梯子酒(はしござけ)。
次々と場所を変えて酒を飲むことを意味しますが、親父たちは場合はどうでしょう。
「村正君!!」
「なんだ?教授!」
「私たちは梯子酒をするために元の世界に戻って来たんだよね?」
「そうだか、何が不満なんだ!」
「不満ではなく、疑問があるでござる!」
「肯定であります!」
「何が疑問なんだ?」
「「「なぜ?梯子に登ってワンカップ酒を飲んでいることが疑問なんだ(でござる)!!」」」
 親父たちは文字通りに梯子に登って酒を飲んでいた。
 なぜなら……。
「梯子酒する予算がなかったからだ!だから文字通り梯子酒をすることになった!」
「世知辛い世の中でござる……」
「うむ、金がないのはつらいね……」
「肯定であります!」
 親父たちはため息をついた。
 ただ一人を除いて……。
「酔えぬ安酒だな!ハハハハハ!」
「ブドウはご機嫌だな!」
「箱買いしたワンカップ酒のほとんどがブドウの胃袋に消えたでござる!」 
「うむ、梯子の上で踊り始めたよ!」
「肯定であります!」
 ブドウは梯子の上で、どこから調達したのか扇子を両手に持って曲芸を披露し始めた。
「あいつはぶくぶく茶釜か!」
「うむ、今のブドウくんは狸ではなく、虎だよ!」
「教授殿!そう言う意味ではないと思うでござる!」
「肯定であります!」
 ブドウの曲芸は酔い潰れるまで続いた。

 次の日。
「頭が痛い!」
 ブドウは二日酔いになっていた。
 親父たちは心の中で「「「「当たり前だ(でござる)!」」」」と呟くのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...