異世界親父騒動記

マサカド

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第五章 親父たちと砂漠

親父たち、ダンジョンを進む?

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前回までのあらすじ
現地住民達の手によってダンジョンの生贄になった親父たち。
ダンジョンからの脱出を目指して行動する。

 親父たちは円陣を組んで頭を抱えていた。
「困ったことになったな!」
「まったくだ!」
「困ったことになったでござる!」
「うむ、困ったね!」
「肯定であります!」
 親父たちが行動して一時間。
 結果は、
「「「「「元の場所に戻ってきてしまった(でござる)!!」」」」」
 親父たちはまた迷子になっていた。
「なぜだ!砂漠ならともかく、ここはダンジョンだろ!」
「確かに鑑定したら、ダンジョンだったんだが…………」
「なぜか迷ってしまうでござる!」
「肯定であります!」
 さわぐ親父たちとは対照的に教授はパイプを加えて、ある決断を下した。
「うむ、こうなったら最後の手段だね!」
「教授!この状況を打破する手立てがあるのか?」
「うむ、ただしリスクを伴うよ!」
「手段があるなら、それに賭けるしかないな!」
「もう道に迷うのは嫌でござる!」
「肯定であります!」
「うむ、では準備をしよう!」
 そう言って、教授は道具を取り出した。
 三十分後。
 親父たちはまっすぐに進んでいた。
「うむ、どうかね最後の手段は!」
「……確かに道に迷う心配はないが……」
「こんなことして?いいんでござるか?」
「ノープログラムだ!」
「肯定であります!」
 村正と影の疑問をよそにブドウと軍曹をツルハシを振り上げ壁を壊して進んでいく。
 親父たちは文字通り真っすぐに進んで…………いなかった。
 途中でUターンしていた。
 このままだと、元の場所に戻るのは確実だったのだが、途中で下りの階段を見つけた。
「下に降りる階段だが、どうする?」
「それはもちろん!」
「降りるでござる!」
「うむ、降りるしかないね!」
「肯定であります!」
 こうして親父たちは下の階に下りた。
 自分達を監視している者たちがいることに気づかなかった。
 親父たちを監視している者たちの名はダンジョン一族。
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