異世界親父騒動記

第五章 親父たちと砂漠

親父たち、生贄にされる！

前回までのあらすじ
オアシスに辿り着いた親父たちは現地住民によって生贄になった。

　ここは地の底。
　親父たちは、現地住民達の手によって大穴に突き落とされて、ここにいた。
「ひどい目にあったでござる！」
「砂がクッションになったおかげで助かったが……」
「影の言った通りになったな！」
「うむ、この地では我々は地の底に縁があるようだね！」
「肯定であります！」
　親父たちは円陣を組んでこれからの事を話し合うことにした。
「うむ、現状から言って、我々がこの壁をよじ登って地上に戻ることは不可能だね！」
「確かに！」
「わしらは……」
「ロッククライマーではないでござる！」
「肯定であります！」
「うむ、なら他の出口を見つける以外に道はない！」
「賛成だ！」
「右に同じく！」
「異議なしでござる！」
「肯定であります！」
「うむ、所では話は変わるのだが……」
「教授！なんで？ござる！」
「うむ、生贄は我々で本当によかったのか？」
「確かに！」
「わしらみたいな親父を生贄にして与えられた側が喜ぶんだろうか？」
「謎でござる！」
「肯定であります！」
　なぜ自分達が生贄になった理由に疑問を持つ親父たち。
　そんな親父たちは気づいていなかった。
　自分達のいる場所がダンジョンであることに。
　そして現地住民は親父たちを生贄にしたことにより、親父たちの手によって間接的に天（人？）罰がくらうのであった。