異世界親父騒動記

第五章 親父たちと砂漠

親父たち、オアシスに辿り着く！

前回までのあらすじ
方向音痴な親父たちは、砂漠を一周した。

　迷子になって三日後。
「着いたな……！」
「確かに着いた！」
「着いたでござる！」
「うむ、着いたね！」
「肯定であります！」
　親父たちはオアシスに辿り着いた。
「しかし、あんな手でオアシスに辿り着くとは……」
「駄目もとでやってみるもんだな！」
「確かに反対方向に進んだだけで脱出できたでござる！」
「うむ、常識はずれもいいところだね！」
「肯定であります！」
　漂流から脱出した親父たちの次の目的は…………。
「まずは水を……！」
「たらふく飲むでござる！」
「飲みまくってやる！」
「うむ、ブドウ君はブレないね！」
「肯定であります！」
　親父たちは水を飲む前に、現地住民たちに捕まった。
「「「「「なぜだーーーーー（でござる）!!」」」」」
　牢屋らしき建物で親父たちは叫ぶ。
「なんで！わしら捕まれなければならないんだーー！」
「ブドウの酔っぱらいを覚ます時みたいに水を大量に使ったわけでもないのに？」
「うむ、確かにそうだね！ブドウ君が酔いを覚ます時とは状況が違うのに？」
「肯定であります！」
「なんで？わしを基準にしているんだ！」
「「「酔っぱらいだから！」」」
「…………」
　親父たちの発言に無言になるブドウ。
　そんな親父たちの会話に唯一影だけが、交わらなかった。
「どうやら、生贄にされるようでござるよ！」
「「「「なに!!」」」」
　影の一言と共に親父たちは混乱する。
「生贄？どうゆう意味だ！」
「なんで？わしらが生贄になるんだ！」
「うむ、普通は若い娘の役目のはずだが！」
「肯定であります！」
「忍法聞き耳を使った会話の情報では生贄なら何でもいいようでござるよ！」
「「「「それで!!いいのか？」」」」
　親父たちの運命はいかに…………。