異世界親父騒動記

マサカド

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第五章 親父たちと砂漠

親父たち、一周する!

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前回までのあらすじ
無事(?)地上に戻った親父たち。

 ここは元の世界で言うところのサウジアラビアの砂漠。
 親父たちは立ち往生していた。
「砂の噴水から脱出したのはいいが……」
「ここはどこだ!!」
「周りは砂しかないでござる!」
「うむ、迷子になってしまったようだね!」
「肯定であります!」
 親父たちは迷子になっていた。
 次の日の朝。
「うむ、では昨日話した通り、六分儀で計測しかながら、東に進むとしよう!」
「わかった!」
「了解であります!」
「では、出発でござる!」
「なんか心配になって来た!」
 村正の予感は的中した。
 その日の夕方。
「うむ、元の場所に戻ってきてしまったようだね!」
「なぜだ――――――――!」
「一周しただけでござる!」
「肯定であります!」
「予想通りになったな!」
「うむ、それはどういう意味かね?」
「簡単だ!拙者たちは今まで一度でも目的に無事着いたことがあったか?」
「た、確かに!」
「今まで迷いまくっているでござる!」
「うむ、迷っていたね!」
「肯定であります!」
 村正の意見に納得する親父たち……ではなかった。
「「「「鑑定(でござる)!!」」」」
 地面に向かって鑑定する親父たち。
 鑑定結果は何もなかった。
「ない!おかしい!」
「うむ、おかしいね!」
「おかしいでござる!」
「肯定であります!」
「みんな!なんで?鑑定したんだ!」
「それはもちろん!」
「うむ、モンスターがいないか?」
「確認していたんでござる!」
「肯定であります!」
「…………」
 親父たちの返答に無言になる村正。
「なぜ?モンスターがいるのか確認したんだ!」
「鈍いな!村正!」
「うむ、それはもちろん!」
「モンスターのせいで道に迷ったと思ったからでござる!」
「肯定であります!」
 自分達が方向音痴であることを認めたくない親父たちであった。

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