186 / 244
第五章 親父たちと砂漠
親父たち、流される!
しおりを挟む
前回までのあらすじ
ガニマタ警部の追跡を振り切った親父たち。
だが、それは新たなる問題の始まりに過ぎなかった。
東に向かって旅を続ける親父たちはソリの上で立ち往生していた。
「困ったことになったな……」
「困ったことになったでござる!」
「うむ、困ったことになったね!」
「肯定であります!」
「今回は、わしのせいじゃないぞ!」
なぜ?こんなことになったかと言うと、教授の作ったラクダゴーレムが壊れて、ソリが流砂によって流されてしまった。
「この状況!どうするんだ!」
「ソリに動力を付けることはできないんでござるか?」
「うむ、材料がないから無理だね!」
「つまり、手も足もできない状況なのか?」
「肯定であります!」
頭を抱える親父たちをよそに、ソリは流され続けた。
一時間後。
村正があることを思いついた。
「今、気付いたんだが毛皮で帆を作るのはどうだ?」
「帆でござるか?」
「それって……」
「うむ、ヨットのように風力でソリをコントロールしようと考えているのかね!」
「そうだ!」
「不可能であります!」
村正の意見に軍曹が否定した。
「ぐ、軍曹が……」
「肯定であります以外の言葉を……」
「久しぶりに言ったでござる……」
「うむ、なぜ不可能なのかね?軍曹君!」
軍曹は無言で指を指した。
指した方向を見て、親父たちは納得した。
「あれって……」
「この流砂の終着点である……」
「流砂の滝でござる……」
「うむ、軍曹君は帆を作る時間がないから不可能だと言ったんだね!」
「肯定であります!」
軍曹の一言と共に慌てる親父たちをよそにソリは滝壺に落ちていくのだった。
ガニマタ警部の追跡を振り切った親父たち。
だが、それは新たなる問題の始まりに過ぎなかった。
東に向かって旅を続ける親父たちはソリの上で立ち往生していた。
「困ったことになったな……」
「困ったことになったでござる!」
「うむ、困ったことになったね!」
「肯定であります!」
「今回は、わしのせいじゃないぞ!」
なぜ?こんなことになったかと言うと、教授の作ったラクダゴーレムが壊れて、ソリが流砂によって流されてしまった。
「この状況!どうするんだ!」
「ソリに動力を付けることはできないんでござるか?」
「うむ、材料がないから無理だね!」
「つまり、手も足もできない状況なのか?」
「肯定であります!」
頭を抱える親父たちをよそに、ソリは流され続けた。
一時間後。
村正があることを思いついた。
「今、気付いたんだが毛皮で帆を作るのはどうだ?」
「帆でござるか?」
「それって……」
「うむ、ヨットのように風力でソリをコントロールしようと考えているのかね!」
「そうだ!」
「不可能であります!」
村正の意見に軍曹が否定した。
「ぐ、軍曹が……」
「肯定であります以外の言葉を……」
「久しぶりに言ったでござる……」
「うむ、なぜ不可能なのかね?軍曹君!」
軍曹は無言で指を指した。
指した方向を見て、親父たちは納得した。
「あれって……」
「この流砂の終着点である……」
「流砂の滝でござる……」
「うむ、軍曹君は帆を作る時間がないから不可能だと言ったんだね!」
「肯定であります!」
軍曹の一言と共に慌てる親父たちをよそにソリは滝壺に落ちていくのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
24
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる