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第五章 親父たちと砂漠
親父たち、鳥人間になる
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前回までのあらすじ
ピラミッド型ダンジョンに最臭兵器を散布する親父たち。
ここはピラミッド型ダンジョン内部。
二人の鳥人間が歩いていた。
「お、重い……」
「右に同じでござる!」
鳥人間の正体は村正と影だった。
「教授がガスマスクと防護服を用意してあるからと、言っていたが……」
「まさか17世紀のペストが流行していた時のくちばしマスクとは予想外でござる!」
そんな愚痴を言う二人の元に教授から通信が入った。
「うむ、どうかね?中の様子は、どうぞ」
「こちら、村正!影と共にもうすぐトーテムポールの地点に着く。報告終わり!」
村正は言うことを言って通信を切った。
「このマスク、重い以外は無駄に高性能でござる!」
「確かに!外とも通信ができるからな。重い以外は!」
なぜ、この二人が潜入したのか、答えは簡単。
この二人しかいなかったからである。
ブドウと軍曹は扇風機の動力として漕ぎまくった結果、体力を回復中。
教授に至ってはガスマスクを被った途端にバランスを崩して倒れる始末。
結果、村正と影が潜入することになった。
「教授も自分で使えない物を作るなんて!何考えているんだ?」
「村正殿!」
「何だ?影!」
「目的の物があったでござる!」
影が指さす方向にトーテムポールがあったが、村正は驚きの声をあげた。
「なんだ?あれは!」
トーテムポールの下には苦悶の表情で倒れている魔物がいた。
「やっぱり罠だったんだ!」
「とりあえず、外にいる教授たちに連絡するでござる!」
影はそう言って、通信機をONにした。
それから三十分後。
村正と影は外にいた。
「教授!ご注文の品物持ってきたぞ!」
「うむ、ご苦労様。これでこのピラミッドの謎が解ける!」
「こんな魔物の死体なんて!どうするんでござるか?」
「うむ、君たちから連絡を受けて、このピラミッドが魔物の巣であることは理解した!」
「それで?」
「うむ、君たちが持って来た魔物を解剖すれば、どういった環境で適応したのかわかり、対策が立てやすくなると判断したんだよ!」
「教授?」
「うむ、なんだね村正君!」
「教授、解剖できるのか?」
「うむ、狩猟で鹿を解体したことがあるから問題ないよ!」
(素人だ!)
(素人でござる!)
(素人だな!)
(素人であります!)
親父たちの冷たい視線も気にせずに、教授は準備する。
準備と言っても石器ナイフ一本。
「うむ、では始めよう!まず見た目は我々の世界で言う所のゴブリンとオークを足して二で割ったような生き物のようだね!次に苦しい思いをしたのか、喉を搔き毟った跡がある」
教授の言葉と共に親父たちの頭の中には((((臭い缶詰による最臭兵器(でござる)!))))の言葉がよぎった。
そんな親父たちの思いとは裏腹に、教授は解剖し始めた。
「あ!」
「どうしたんだ?教授!」
「ナイフが欠けた!」
「「「「………………」」」」
教授以外の親父たちは全員予想していた。
あまりにも予想通りだったため、親父たちは沈黙する以外なかった。
親父たちの探索はまだ始まらない。
ピラミッド型ダンジョンに最臭兵器を散布する親父たち。
ここはピラミッド型ダンジョン内部。
二人の鳥人間が歩いていた。
「お、重い……」
「右に同じでござる!」
鳥人間の正体は村正と影だった。
「教授がガスマスクと防護服を用意してあるからと、言っていたが……」
「まさか17世紀のペストが流行していた時のくちばしマスクとは予想外でござる!」
そんな愚痴を言う二人の元に教授から通信が入った。
「うむ、どうかね?中の様子は、どうぞ」
「こちら、村正!影と共にもうすぐトーテムポールの地点に着く。報告終わり!」
村正は言うことを言って通信を切った。
「このマスク、重い以外は無駄に高性能でござる!」
「確かに!外とも通信ができるからな。重い以外は!」
なぜ、この二人が潜入したのか、答えは簡単。
この二人しかいなかったからである。
ブドウと軍曹は扇風機の動力として漕ぎまくった結果、体力を回復中。
教授に至ってはガスマスクを被った途端にバランスを崩して倒れる始末。
結果、村正と影が潜入することになった。
「教授も自分で使えない物を作るなんて!何考えているんだ?」
「村正殿!」
「何だ?影!」
「目的の物があったでござる!」
影が指さす方向にトーテムポールがあったが、村正は驚きの声をあげた。
「なんだ?あれは!」
トーテムポールの下には苦悶の表情で倒れている魔物がいた。
「やっぱり罠だったんだ!」
「とりあえず、外にいる教授たちに連絡するでござる!」
影はそう言って、通信機をONにした。
それから三十分後。
村正と影は外にいた。
「教授!ご注文の品物持ってきたぞ!」
「うむ、ご苦労様。これでこのピラミッドの謎が解ける!」
「こんな魔物の死体なんて!どうするんでござるか?」
「うむ、君たちから連絡を受けて、このピラミッドが魔物の巣であることは理解した!」
「それで?」
「うむ、君たちが持って来た魔物を解剖すれば、どういった環境で適応したのかわかり、対策が立てやすくなると判断したんだよ!」
「教授?」
「うむ、なんだね村正君!」
「教授、解剖できるのか?」
「うむ、狩猟で鹿を解体したことがあるから問題ないよ!」
(素人だ!)
(素人でござる!)
(素人だな!)
(素人であります!)
親父たちの冷たい視線も気にせずに、教授は準備する。
準備と言っても石器ナイフ一本。
「うむ、では始めよう!まず見た目は我々の世界で言う所のゴブリンとオークを足して二で割ったような生き物のようだね!次に苦しい思いをしたのか、喉を搔き毟った跡がある」
教授の言葉と共に親父たちの頭の中には((((臭い缶詰による最臭兵器(でござる)!))))の言葉がよぎった。
そんな親父たちの思いとは裏腹に、教授は解剖し始めた。
「あ!」
「どうしたんだ?教授!」
「ナイフが欠けた!」
「「「「………………」」」」
教授以外の親父たちは全員予想していた。
あまりにも予想通りだったため、親父たちは沈黙する以外なかった。
親父たちの探索はまだ始まらない。
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