177 / 284
第四章 親父たちと仮面
親父たち、脱出!そして伝説へ
しおりを挟む
前回までのあらすじ
宮殿で鉄仮面との最後の決戦をむかえたオヤジレンジャー。
しかし、鉄仮面とおまけのガニマタ警部の前で自爆した。
ここは元いた世界でいうところのシャン・ド・マルス公園。
飛行船の周りにいる鉄仮面の部下たちを親父たちは襲撃していた。
「面!胴!小手!突き!」
「人体損害拳急所突き」
「パイルドライバー!」
村正は剣道で相手を袋叩きにし、ブドウは相手の急所を容赦なく殴り、軍曹はプロレス技で相手を地面に文字通り沈めていった。
「うむ、彼らは静かに敵を倒すことができないのか?」
「眠り薬を嗅がせればいいだけでござる!」
そんな様子を教授と影は見ながら、二人で地道に相手に眠り薬を嗅がせて、眠らせていった。
「敵は撃破した!」
「完全勝利!」
「肯定であります!」
「うむ、では飛行船に乗り込むとしよう!操縦は任せてくれたまえ!」
「飛行船内部にも敵はいないでござる!」
親父たちの目的は鉄仮面の飛行船を奪って、このパリスから脱出することだった。
オヤジレンジャーになって鉄仮面を捕まえようとしたのも、先に進むための手段でしかなった親父にとって、飛行船という名のルートをある以上、鉄仮面に執着する必要は皆無。
操縦室に入った教授は早速、飛行船を起動した。
「しかし、教授!飛行船の免許なんて、いつ取ったんだ!」
「うむ、とっていないよ!」
「「「「え!」」」
「うむ、操縦できると言ったが免許はもっていない!」
教授の言葉に一気に不安になる親父たち。
「うむ、心配いらないよ!私が運転できないのはエンジンのついていない乗り物だけさ!」
教授はそう言って、飛行船の操舵輪を握った。
その瞬間、親父たちの脳裏に不安の文字が浮かんだが、飛行船は機動してしまった後だった為、選択肢はなかった。
「思ったより振れがないでござる!」
「肯定であります!」
「ところで教授!どこに向かっているんだ!」
「うむ、地中海を通ってエジプトに向かおうと思っている!」
「なぜ!エジプトなんだ!」
「うむ、我々が目的地に向かうには三つのルートがある!一つは我々がいた世界で言うところのシベリア鉄道を通って向かうルート。二つ目がシルクロードを通って行くルート。最後の海のシルクロードを通って行くルート!」
「なぜ北に向かわないんだ!」
「うむ、理由は簡単だよ!私は寒いのが苦手だがらさ!だからシルクロードのルートを選んだのだよ!」
「「「納得(でござる)!!!」」」
教授の説明にブドウ以外は納得する親父たち。
「そう言えば?ブドウはどうしたんだ?」
「やけに静かでござる?」
「肯定であります!」
全員がブドウの方を振り向いた瞬間、納得した。
ブドウは片手に酒瓶を掴んだまま、大の字になって寝ていた。
「静かだと思ったら……」
「酒を飲んでいたんでござるか……!」
「うむ、忍者もビックリの手際だね!」
「肯定であります!」
「あ!そういえば、宮殿に仕掛けた人形がそろそろ動くはずじゃないか?」
「あんなブービートラップに引っかかるマヌケがいるとは思えないでござる!」
「肯定であります!」
「うむ、もう一つの仕掛けの方に期待することにしよう!」
こうして、親父たちはパリスを脱出して南東に向かったが、一つだけ大きなミスをしていた。
それは外部マイクのスイッチが入ったまま、喋っていた為にパリス中に聞こえていた事だった。
そうパリス中に、当然鉄仮面もガニマタ警部もパリスの住民も聞いていた。
「クソ親父ども!!飛行船ばかりか、祝杯用の酒も奪いやがって……」(怒)
「ここまでコケにされたは初めてだ!オヤジレンジャー!こうなったら地の果てまで追ってやる!」(怒)
鉄仮面とガニマタ警部の叫び声と共に二人の後ろが爆発した。
彼らの怒りのイメージではなく、親父たちが仕掛けた花火が爆発しただけなのだが、二人の周りにいた人たちは怒りによって建物が爆発したように見えた。
こうして、親父たちの旅は再開したのだが、親父たちはオヤジレンジャーとしてパリスを炎上した極悪人として人々の記憶に残り、伝説となった。
ちなみに鉄仮面はオヤジレンジャーの子分として新聞に扱われ、親父たちへの恨みが増した。
宮殿で鉄仮面との最後の決戦をむかえたオヤジレンジャー。
しかし、鉄仮面とおまけのガニマタ警部の前で自爆した。
ここは元いた世界でいうところのシャン・ド・マルス公園。
飛行船の周りにいる鉄仮面の部下たちを親父たちは襲撃していた。
「面!胴!小手!突き!」
「人体損害拳急所突き」
「パイルドライバー!」
村正は剣道で相手を袋叩きにし、ブドウは相手の急所を容赦なく殴り、軍曹はプロレス技で相手を地面に文字通り沈めていった。
「うむ、彼らは静かに敵を倒すことができないのか?」
「眠り薬を嗅がせればいいだけでござる!」
そんな様子を教授と影は見ながら、二人で地道に相手に眠り薬を嗅がせて、眠らせていった。
「敵は撃破した!」
「完全勝利!」
「肯定であります!」
「うむ、では飛行船に乗り込むとしよう!操縦は任せてくれたまえ!」
「飛行船内部にも敵はいないでござる!」
親父たちの目的は鉄仮面の飛行船を奪って、このパリスから脱出することだった。
オヤジレンジャーになって鉄仮面を捕まえようとしたのも、先に進むための手段でしかなった親父にとって、飛行船という名のルートをある以上、鉄仮面に執着する必要は皆無。
操縦室に入った教授は早速、飛行船を起動した。
「しかし、教授!飛行船の免許なんて、いつ取ったんだ!」
「うむ、とっていないよ!」
「「「「え!」」」
「うむ、操縦できると言ったが免許はもっていない!」
教授の言葉に一気に不安になる親父たち。
「うむ、心配いらないよ!私が運転できないのはエンジンのついていない乗り物だけさ!」
教授はそう言って、飛行船の操舵輪を握った。
その瞬間、親父たちの脳裏に不安の文字が浮かんだが、飛行船は機動してしまった後だった為、選択肢はなかった。
「思ったより振れがないでござる!」
「肯定であります!」
「ところで教授!どこに向かっているんだ!」
「うむ、地中海を通ってエジプトに向かおうと思っている!」
「なぜ!エジプトなんだ!」
「うむ、我々が目的地に向かうには三つのルートがある!一つは我々がいた世界で言うところのシベリア鉄道を通って向かうルート。二つ目がシルクロードを通って行くルート。最後の海のシルクロードを通って行くルート!」
「なぜ北に向かわないんだ!」
「うむ、理由は簡単だよ!私は寒いのが苦手だがらさ!だからシルクロードのルートを選んだのだよ!」
「「「納得(でござる)!!!」」」
教授の説明にブドウ以外は納得する親父たち。
「そう言えば?ブドウはどうしたんだ?」
「やけに静かでござる?」
「肯定であります!」
全員がブドウの方を振り向いた瞬間、納得した。
ブドウは片手に酒瓶を掴んだまま、大の字になって寝ていた。
「静かだと思ったら……」
「酒を飲んでいたんでござるか……!」
「うむ、忍者もビックリの手際だね!」
「肯定であります!」
「あ!そういえば、宮殿に仕掛けた人形がそろそろ動くはずじゃないか?」
「あんなブービートラップに引っかかるマヌケがいるとは思えないでござる!」
「肯定であります!」
「うむ、もう一つの仕掛けの方に期待することにしよう!」
こうして、親父たちはパリスを脱出して南東に向かったが、一つだけ大きなミスをしていた。
それは外部マイクのスイッチが入ったまま、喋っていた為にパリス中に聞こえていた事だった。
そうパリス中に、当然鉄仮面もガニマタ警部もパリスの住民も聞いていた。
「クソ親父ども!!飛行船ばかりか、祝杯用の酒も奪いやがって……」(怒)
「ここまでコケにされたは初めてだ!オヤジレンジャー!こうなったら地の果てまで追ってやる!」(怒)
鉄仮面とガニマタ警部の叫び声と共に二人の後ろが爆発した。
彼らの怒りのイメージではなく、親父たちが仕掛けた花火が爆発しただけなのだが、二人の周りにいた人たちは怒りによって建物が爆発したように見えた。
こうして、親父たちの旅は再開したのだが、親父たちはオヤジレンジャーとしてパリスを炎上した極悪人として人々の記憶に残り、伝説となった。
ちなみに鉄仮面はオヤジレンジャーの子分として新聞に扱われ、親父たちへの恨みが増した。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる