異世界親父騒動記

第四章 親父たちと仮面

親父たち、鉄仮面との決戦！

前回までのあらすじ
鉄仮面のいる宮殿を後にして、親父たちはこの世界のシャン・ド・マルス公園に向かう。
鉄仮面との対決！どうするんだ！

　宮殿内部では鉄仮面一味と宮殿を守る親衛隊との激しい攻防が続いていたが、ある出来事が起きた。
「「「「「ワハハハハハハハハハハハハハハハハ！ゲボ！」」」」」」
　むせるほどの笑い声に全員の手が止まった。
「は！まさか！」
　そう言って、鉄仮面は窓の外に目をやる。
　宮殿の屋根の上でポーズを取る五人組。
　親父ことオヤジレンジャーだった。
　鉄仮面との決戦を思い出したのか。
　親父たちはそこにいた。
　敵味方関係なく、その五人組に目を奪われる。
　全員がオヤジレンジャーと確信はしていたが、偽物の可能性がある為に動けずにいた。
「オヤジ一号！」
「オヤジ二号！」
「オヤジ三号！」
「オヤジ四号でござる！」
「オヤジ五号！」
「「「「「五人揃って、加齢臭戦隊オヤジレンジャーーーー（でござる）!!!」」」」」
　そう名の乗った途端、五人組のバックから五色のカラフルな爆煙が噴き出した。
「「「「「「「「本物だ！」」」」」」」」
　その瞬間、オヤジレンジャーに向かって、二人の人物が走り出した。
　一人は鉄仮面。
　もう一人はオヤジレンジャーを捕まえることに執念を燃やすパリス警察のガニマタが特徴の通称ガニマタ警部。
　なぜ、ここに警部がいるのか？
  それは簡単、刑事の勘が働いたからである。
  二人は忍者を思わせるような身軽さでオヤジレンジャーのいる屋根に駆け上った。
「オヤジレンジャーーーー！逮捕だーーー！」
「クソオヤジコロス！」
　前者は手錠を持ったガニマタ警部、後者は剣を持った鉄仮面。
　二人は同時にオヤジレンジャーたちに手が触れた瞬間。
　オヤジレンジャーたちは爆発した。
　爆風によって吹き飛ばされる鉄仮面とガニマタ警部。
  そのまま夜空の星にはならなかった。
　近くの噴水に落ちただけで、命に別状はなかった。
「オノレ、オヤジレンジャーメ！」
「コノウラミハラサズニオクベキカ！」
　噴水に浮かぶガニマタ警部と鉄仮面の命に別条はなかったが、精神の方が病んでしまった。

　オヤジレンジャーはどこに行った？
　次回、読者の予想通りの展開に……なるかな？