異世界親父騒動記

マサカド

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第四章 親父たちと仮面

親父たち、オヤジレンジャー(偽物)を捕まえる

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前回のあらすじ
親父たちが二日酔いで苦しんでいる中、オヤジレンジャーの偽物が現れ、パニックを起こしていた。

 親父たちをある逃亡者を追ってパリス中を走っていた。
「いた!あいつでラストだ!」
「影!そっちにいったぞ!」
「了解でござる!」
 村正、ブドウ、影のチームワークにより逃亡者はロープミイラとなって、捕らえられた。
「ようやく捕まえることができた!」
「往生際の悪い奴でござる!」
「教授と軍曹が待機している場所に戻るぞ!」
「「了解(でござる)!!」」
 ロープミイラを引きずって、向かった先の公園には同じように四体のロープミイラが転がっており、教授と軍曹がいた。
「うむ、無事に最後の一人を確保したようだね!」
「肯定であります!」
 親父たちが、ロープミイラの五人を捕らえたのかというと、オヤジレンジャーの偽物がパリス中に多発していた。
その偽物を捕らえるために捕獲する依頼が冒険者ギルドに殺到し、親父たちはそんな偽物たちの一部を捕獲する仕事をしていた。
「二日酔いでダウンしている一日の間に偽物がこんなに現れるとは……」
「うむ、誰にも予想できなかったな!」
「しかし、何でワシらの偽物が現れたんだ?」
「確かに妙でござる?」
「肯定であります!」
 親父たちもまさか鉄仮面が「いやがらせ」で、自分達の偽物を生み出したとは思っていないため、頭の上に「?」マークが現れた。
「うむ、考えても仕方がない。今はこの五人組を警察に届けよう!」
「「「「賛成(でござる)!」」」」
 こうして親父たちは警察に自分達の偽物を届け、確認のサインを貰い、冒険者ギルドに依頼終了の報告に向かった。

 夕方。
 酒場に親父たちの姿はあった。
「うむ、やはり大した金額にはならなかったね!」
「肯定であります!」
「本物のオヤジレンジャーでさえ、給料三カ月分の結婚指輪だったんだ!」
「でも、まさか偽物がワンコインだったとは……」
「労力と報酬が合わないでござる!」
 一斉にため息を吐く親父たち。
 原因はオヤジレンジャーの偽物を捕まえたのはよかったが、その報酬がワンコイン。
 日本円に換算すると十円だったからである。
「他の冒険者たちはどうやって偽物たちを捕まえたんだ?」
「うむ、謎だね?」
「絶対に割に合わないぞ!」
「完全にボランティアでござる!」
「肯定であります!」
 また、ため息を吐く親父たち。
 親父たちが酒場でため息を吐いている頃、鉄仮面のアジトでは、鉄仮面が新聞を見て吠えていた。
「あの!クソオヤジども…………」(怒)
 新聞には「オヤジレンジャーの偽物。カレー戦隊カレーレンジャー!カラフル戦隊パステルレンジャー!などが現る!」と書かれていた。
 鉄仮面が部下たちにやらせた偽物作戦は、偽物の偽物を産み出しただけで、何のメリットもなかった。
「くそ!オヤジレンジャーめ!覚えていろ!」(怒)
 身に覚えのない恨みを買うオヤジレンジャーこと親父たちであった。

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