異世界親父騒動記

マサカド

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番外編

親父たちと昭和

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「読者の皆様、こんにちわもしくはこんばんわ。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーの村正です。今年のGWも巣籠りしなければならなくなりました。そこで今日は昭和の日にちなんで昭和をテーマにした番外編をやりたいとおもいます。どうぞお楽しみください。トップバッターはドリフターの頭脳担当(笑)を自称する教授です!」
「うむ、私の昭和はこれだ!」
「教授はテレビ、冷蔵庫、洗濯機ですか?」
「うむ、昭和の三種の神器と呼ばれいた物だよ。これ以上に昭和がテーマにあう物は他にないだろうね!」
「…………教授?気になることがあるんですか?」
「うむ、何かね?」
「なぜ?テレビは薄型テレビで、洗濯機はドラム式洗濯機、冷蔵庫は最新式の冷蔵庫が置かれているんですか?」
「…………」(汗)
「普通昭和なら白黒テレビとかじゃないのか?」
「うむ、実はだね……」
 そう話を教授がきりだした途端に教授のパイプから大量の煙が出てきて、煙がはれた頃には、教授はいなくなっていた。
「またコレか!都合が悪くなるとすぐアレで逃げるって忍者か?では次は本物の忍者である影の昭和に行きたいと思います!」
 そう言って村正は影の場所に移動した。
「では、本物の忍者である影の昭和は何ですか?」
「コレでござる!」
 そう言って影が出した物はトイレットペーパー。
「これが影の昭和!」
「昭和の時代にオイルショックがきっかけでトイレットペーパーの買い占めがあったで、ござる」
「昭和48(1974)年のトイレットペーパー騒動のことか!だが、影よ!」
「何でござる?」
「トイレットペーパー騒動なら令和でも起こったぞ!昭和ほどではないが、買い占めがあった!」
「何と!」
 影は驚きと共にトイレットペーパーで村正をミイラにして何処かへ去って行った。

 五分後。
 ミイラにされた村正がトイレットペーパーを破って脱出した。
「読者の方々には当たり前かもしれませんが我らドリフターのメンバーは買い占め騒動が起こる前に異世界召喚をされたので、その事を知りません。なので昭和に起きたトイレットペーパー騒動がオンリーワンだと思ってしまいすので、影のショックは当然と言えば当然です!では、次に行きましょう!」

 村正は軍曹の元に訪れた。
「では、軍曹が紹介する昭和は何かな?」
「自分はコレであります!」
 そう言って軍曹は村正に特殊車両を見せた。
「これは自衛隊が使う戦車やヘリですか?」
「肯定であります。以前、鎧をテーマにした時、なぜか足軽なのに六四式小銃を持つ勘違いさんがいた為に、コレを集めてみました!」
「まあ、そこはスルーしますが、変わった物がありますね。キャタピラがついた箱とか!」
「六十式装甲車であります!」
「輸送ヘリも自衛隊が使っている物とは少し違うような!」
「V107バートルであります!」
「…………軍曹……もしかしてコレって!」
「○国自衛隊に出てきた車両であります!」
「嘘つけ、アレは戦車とか、キャタピラのついたトラックとかが、出てきたぞ!」
「それは映画版であります!小説や漫画はこちら方が出て来たのであります!」
「…………」
 なぜか納得できない村正であったが、軍曹と別れ、ラストのブドウの元へとむかった。

「では、ラストを飾るブドウ。昭和のテーマは何かな!」
「わしの昭和のテーマはコレだ!」
 そう言って、一升瓶を掲げた。
「やっぱり酒か!」
「やっぱりとはなんだ!やっぱりとは!」
「いいかブドウ!一つ残念なお知らせがある!」
「なんだ!」
「今の時代、東京では酒の販売が禁止されているんだぞ!」
「何ぃ――――!二十一世紀なのに禁酒時代に逆戻りしたのか!わしは闘うぞ!酒を禁止した奴らに復讐するんだ!」
「落ち着け!ブドウ!」
「落ち着けるか!誰だ!酒を禁止した奴はーーー!」
 このあとドリフターのメンバー全員でブドウを黙らせるのに一時間かかった。
 
 最後に冒険者パーティードリフターのメンバーの一言。
「酒は飲んでも飲まれるな!皆さんも酒には気をつけましょう」(村正)
「この機会に映画化した本を読むのもいいであります」(軍曹)
「理性ある行動をするも大切でござる!」(影)
「歴史を勉強するのもいいかも知れないよ」(教授)
「酒のためにわしは戦う!」(ブドウ)
「「「「いい加減にしろ(でござる)!!」」」」
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