異世界親父騒動記

マサカド

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第二章 親父たち大陸横断する

親父たち、追われる4 船券争奪編

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前回までのあらすじ
海の向こうの大陸に渡ろうとする親父たち。
親父たちから船のチケットを奪おうとする若者たちをブドウの毛滅拳で撃退。
港に向かって親父たちは走りだすのだった。

 親父たちは暴徒たちを撃退しながら港に向かっていた。
「毛滅拳!」
 ある者はブドウの技によって毛を失い。
「面!胴!小手!突き!」
 ある者は村正の鉄パイプ剣道によってボコボコになり。
「忍法激辛煙幕!」
 またある者は影の怪しげな忍法にのたうち回っていた。
「…………」
 軍曹も無言で暴徒たちを絞め技で撃退している中、教授は地図を広げて、自分たちの現在位置と港を見比べていた。
「うむ、この調子ならあと20ブロック(約2キロ)で港に着くな!」
「本当か?教授!」
「うむ、間違いないよ村正くん!」
「確かに風に乗って潮の香りがするでござる!」
「自分も右に同じであります!」
「もうすぐゴールだ!」
 親父たちは意気揚々と港に向かって走り出したが、一つ大きなミスを犯していた。
 親父たちは、自分たちを襲ってきた暴徒たちを全て、倒していた。
 そう全て!
親父たちが通った道は怪我人が溢れていた。
 怪我人たちはそれぞれ親父たちに恨みの言葉を呟いていた為に、親父たちに復讐しようとしているスペクター・リベンジャーズや船のチケットを奪おうとする若者たちの目印になってしまっていた。
 逃げる親父たちと追う者たちの船券争奪戦は最終局面に達したのだった。
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