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第二章 親父たち大陸横断する
親父たち、追われる2 船券争奪編
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前回までのあらすじ
海の向こうの大陸に渡ろうとする親父たち。
親父たちから船のチケットを奪おうとする若者集団。
それを妨害するスペクター・リベンジャーズ。
その混乱は町全体に広がっていった。
親父たちに襲いかかってきた若者集団とスペクター・リベンジャーズの乱戦が引き金になって、町全体が大暴動に発展した中、親父たちは路地裏に身を隠していた。
「どうやら、追手は巻いたようでござる!」(ストリートアートの一部に偽装した影)
「うむ、しかしマズイことになったね」(考える人のポーズをとっている教授)
「ああ、町全体で暴動がおきているようだな!」(酔っ払いのフリをしているブドウ)
「肯定であります!」(なぜかギリースーツで身を隠した軍曹)
「どうしたんでござる?村正殿!」(ストリートアートの一部に偽装した影)
「うむ、さっきから黙りこんで怪我でもしたのかね?」(考える人のポーズをとっている教授)
「大丈夫か?」(酔っ払いのフリをしているブドウ)
「急いで手当てするであります」(ギリースーツで身を隠した軍曹)
「…………(怒)」(ゴミ箱の中に隠れた村正)
仲間達が心配している中、村正が思ったことはただ一つ。
ツッコミである。
追手や暴動から身を隠すことになって、親父たちが、それぞれにあった身の隠し方をしたのだが、半分以上が身を隠していなかった。
「教授!なぜ考える人のポーズをしているんだ。全然身を隠していいないじゃないか!」(と言いたい)
「ブドウ!酔っ払いのフリじゃなくてそれは素だろうが!」(と言いたい)
「軍曹!何で町の中でギリースーツ着ているんだ!余計目立つだろうが!」(と言いたい)
と、このように、村正の心の中でツッコミを言いたいくても言えない状況なので、黙っていたのであった。
「村正殿!大丈夫でござるか?」
そんな村正の葛藤に気づいていない影が、ゴミ箱の中にいる村正に声をかけてきた。
村正はゴミ箱の蓋をわずかに開いて影に返事した。
「ああ、大丈夫だ……プッ」
思わず自分の口に手を当てる村正。
「どうしたんでござる村正殿?」
「影……顔の塗料……プッ」
ブドウも口に手を当てる。
「うむ……プッ」
教授も口に手を当たる。
「…………」
軍曹は口に手を当ててポーカーフェイスになっていた。
原因は影の顔の塗料によって、影の顔が抽象画のような顔になっていたのが原因なのだが、影本人は……。
「みんな!どうしてんでござるか?」
気づいていなかった。
海の向こうの大陸に渡ろうとする親父たち。
親父たちから船のチケットを奪おうとする若者集団。
それを妨害するスペクター・リベンジャーズ。
その混乱は町全体に広がっていった。
親父たちに襲いかかってきた若者集団とスペクター・リベンジャーズの乱戦が引き金になって、町全体が大暴動に発展した中、親父たちは路地裏に身を隠していた。
「どうやら、追手は巻いたようでござる!」(ストリートアートの一部に偽装した影)
「うむ、しかしマズイことになったね」(考える人のポーズをとっている教授)
「ああ、町全体で暴動がおきているようだな!」(酔っ払いのフリをしているブドウ)
「肯定であります!」(なぜかギリースーツで身を隠した軍曹)
「どうしたんでござる?村正殿!」(ストリートアートの一部に偽装した影)
「うむ、さっきから黙りこんで怪我でもしたのかね?」(考える人のポーズをとっている教授)
「大丈夫か?」(酔っ払いのフリをしているブドウ)
「急いで手当てするであります」(ギリースーツで身を隠した軍曹)
「…………(怒)」(ゴミ箱の中に隠れた村正)
仲間達が心配している中、村正が思ったことはただ一つ。
ツッコミである。
追手や暴動から身を隠すことになって、親父たちが、それぞれにあった身の隠し方をしたのだが、半分以上が身を隠していなかった。
「教授!なぜ考える人のポーズをしているんだ。全然身を隠していいないじゃないか!」(と言いたい)
「ブドウ!酔っ払いのフリじゃなくてそれは素だろうが!」(と言いたい)
「軍曹!何で町の中でギリースーツ着ているんだ!余計目立つだろうが!」(と言いたい)
と、このように、村正の心の中でツッコミを言いたいくても言えない状況なので、黙っていたのであった。
「村正殿!大丈夫でござるか?」
そんな村正の葛藤に気づいていない影が、ゴミ箱の中にいる村正に声をかけてきた。
村正はゴミ箱の蓋をわずかに開いて影に返事した。
「ああ、大丈夫だ……プッ」
思わず自分の口に手を当てる村正。
「どうしたんでござる村正殿?」
「影……顔の塗料……プッ」
ブドウも口に手を当てる。
「うむ……プッ」
教授も口に手を当たる。
「…………」
軍曹は口に手を当ててポーカーフェイスになっていた。
原因は影の顔の塗料によって、影の顔が抽象画のような顔になっていたのが原因なのだが、影本人は……。
「みんな!どうしてんでござるか?」
気づいていなかった。
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