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番外編
番外編 親父たちのオヤジピック クレー射撃
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「読者の皆様、こんにちわもしくはこんばんわ。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーをやっております村正です。今回のオヤジピックはクレー射撃をやってみたいと思います。どんな結果になるか、どうぞお楽しみください」
とある某所
親父たちはクレー射撃をする為の準備をしていたが、一人だけ納得していない者がいた。
冒険者パーティービリフターのリーダーにして、ツッコミ役の村正であった。
「教授!」
「うむ、なんだね?村正君!」
「本当にクレー射撃するのか?」
「うむ、いまさら何を言っているんだね!せっかくクレー投射機も作って、後は射撃をするだけなのに、何か問題でもあるのかね?」
「拙者らが持っているのが、散弾銃ではなく、パチンコの時点で充分問題だと思うんだが……」
「うむ、スリリングショットだよ!村正君」
「影にいたっては手裏剣!!」
「忍者でござる!」
村正のツッコミに影は気にしていないらしく、即答した。
「それになんで教授一人だけ、まともな散弾銃をもっているんだ?」
「うむ、手持ちの材料と道具で一丁しか作ることができなかったんだよ!」
「フェアプレイの精神に反すると思うんだがな」
「うむ、ではクレー射撃の前に皆に今回のルールを説明しよう!」
村正のツッコミをスルーする教授。
「うむ、今回のクレー射撃はオリンピックや公式競技とはルールがまるで違う。理由はクレー射撃をやるためのフライングディスクが五十枚しか用意できなかった。よって一人十枚のフライングディスクをいくつ当てられるかを競うことにする。何か質問はあるかね?」
村正は無言で手を上げた。
「うむ、では試合開始とする」
村正はまたもスルーされた。
親父たちはそれぞれの定位置で射撃体勢をとり、スタート。
クレー射撃は開始された……が、誰一人として当てることはできなかった。
原因は教授が作ったクレー投射機。
本来なら一枚ずつ投射されるフライングディスクが一度に十枚すべて四方八方あらゆる方向へと射出された。
「だから、心配したんだ!」
「村正殿がさっき手を上げたのは、これが理由だったんでござるか?」
「この事を予測するとは、やるな」
「当たり前だブドウ!これまで教授の作ったものが故障しなかったことがあったか!」
「肯定であります」
親父たちの感想をよそに教授は手に持ったパイプに火を点けた。
「うむ、諸君!試合を再開しよう!」
「教授!フライングディスクが無いのに試合を再開するなんて、ボケたのか?」
「うむ、ボケていないよ!次善策を用意しておいたから心配いらないよ!」
「いつの間に!」
「用意がいいでござる!」
「肯定であります!」
ブドウ、影、軍曹の教授に対する信用株は上がったが、村正だけは別だった。
「きょ、教授!フライングディスクの代わりになる物なんてあるのか?」
教授は手に持ったパイプをある方向へと向けた。
「教授、あっちの方向にフライングディスクの代わりになる物があるのか?鳩しかいないんだが?」
「うむ、あの鳩をフライングディスクの代わりにする!」
「「「「何(でござる)!!」」」」
「うむ、クレー射撃は昔は生きた鳩を放して標的としていたんだよ!何の問題もあるまい!」
教授の言葉に親父たちは全員動いた。
ブドウは教授にあて身をくらわせ、影は教授をロープでミイラにし、村正と軍曹はロープミイラになった教授を担いで、明後日方向へ走り去った。
こうしてオヤジピックのクレー射撃は終わった。
村正「通報されるところだった!」
影「間一髪だったでござる!」
ブドウ「動物虐待で訴えられるところだった!」
軍曹「肯定であります!」
教授「…………」(ロープミイラと化しているために何も言えない)
とある某所
親父たちはクレー射撃をする為の準備をしていたが、一人だけ納得していない者がいた。
冒険者パーティービリフターのリーダーにして、ツッコミ役の村正であった。
「教授!」
「うむ、なんだね?村正君!」
「本当にクレー射撃するのか?」
「うむ、いまさら何を言っているんだね!せっかくクレー投射機も作って、後は射撃をするだけなのに、何か問題でもあるのかね?」
「拙者らが持っているのが、散弾銃ではなく、パチンコの時点で充分問題だと思うんだが……」
「うむ、スリリングショットだよ!村正君」
「影にいたっては手裏剣!!」
「忍者でござる!」
村正のツッコミに影は気にしていないらしく、即答した。
「それになんで教授一人だけ、まともな散弾銃をもっているんだ?」
「うむ、手持ちの材料と道具で一丁しか作ることができなかったんだよ!」
「フェアプレイの精神に反すると思うんだがな」
「うむ、ではクレー射撃の前に皆に今回のルールを説明しよう!」
村正のツッコミをスルーする教授。
「うむ、今回のクレー射撃はオリンピックや公式競技とはルールがまるで違う。理由はクレー射撃をやるためのフライングディスクが五十枚しか用意できなかった。よって一人十枚のフライングディスクをいくつ当てられるかを競うことにする。何か質問はあるかね?」
村正は無言で手を上げた。
「うむ、では試合開始とする」
村正はまたもスルーされた。
親父たちはそれぞれの定位置で射撃体勢をとり、スタート。
クレー射撃は開始された……が、誰一人として当てることはできなかった。
原因は教授が作ったクレー投射機。
本来なら一枚ずつ投射されるフライングディスクが一度に十枚すべて四方八方あらゆる方向へと射出された。
「だから、心配したんだ!」
「村正殿がさっき手を上げたのは、これが理由だったんでござるか?」
「この事を予測するとは、やるな」
「当たり前だブドウ!これまで教授の作ったものが故障しなかったことがあったか!」
「肯定であります」
親父たちの感想をよそに教授は手に持ったパイプに火を点けた。
「うむ、諸君!試合を再開しよう!」
「教授!フライングディスクが無いのに試合を再開するなんて、ボケたのか?」
「うむ、ボケていないよ!次善策を用意しておいたから心配いらないよ!」
「いつの間に!」
「用意がいいでござる!」
「肯定であります!」
ブドウ、影、軍曹の教授に対する信用株は上がったが、村正だけは別だった。
「きょ、教授!フライングディスクの代わりになる物なんてあるのか?」
教授は手に持ったパイプをある方向へと向けた。
「教授、あっちの方向にフライングディスクの代わりになる物があるのか?鳩しかいないんだが?」
「うむ、あの鳩をフライングディスクの代わりにする!」
「「「「何(でござる)!!」」」」
「うむ、クレー射撃は昔は生きた鳩を放して標的としていたんだよ!何の問題もあるまい!」
教授の言葉に親父たちは全員動いた。
ブドウは教授にあて身をくらわせ、影は教授をロープでミイラにし、村正と軍曹はロープミイラになった教授を担いで、明後日方向へ走り去った。
こうしてオヤジピックのクレー射撃は終わった。
村正「通報されるところだった!」
影「間一髪だったでござる!」
ブドウ「動物虐待で訴えられるところだった!」
軍曹「肯定であります!」
教授「…………」(ロープミイラと化しているために何も言えない)
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